家内の実家でお正月を過ごしたとき、酒器の話になり、その話を聞いた義母がいくつかの酒器を出してきてくれました。

その中のひとつが、この有田陶器の一合徳利とぐい飲みです。

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「今泉今右衛門」の作です。

今泉今右衛門は17世紀の江戸時代から14代続く名家で、その技術は、国の重要無形文化財保持団体の認定を受けています。

今右衛門は、柿右衛門、源右衛門とともに有田磁器の「有田三衛門」と言われています。

この徳利は13代作なのか14代作なのかはわかりませんが、少なくとも60~70年は経っていると思います。

今右衛門は赤色が目立つ「赤絵」を特徴としていて、この徳利も赤が映えています。

柔らかな丸みを帯びた徳利を持つと、燗をしたお酒が冷めないように、そっと両手で包みたくなります。

小さなぐい飲みは、八分目までお酒を注ぐと、ぐいっと飲み干せる絶妙な大きさです。

江戸時代から一子相伝でつないできた作品を見ながらの一杯もいいものです。