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ルイ・フレモー指揮 ロンドン管弦楽団 15分20秒
録音:1989年 Walthamstow Town Hall,London

Collins Classics(新星堂) SCO014
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20150402_01


ルイ・フレモーは、1921年にフランスで生まれた指揮者です。サイモン・ラトルの前にバーミンガム市交響楽団の名声を高めたと言われています。そのバーミンガム市交響楽団を指揮した「ボレロ」の録音もあります。


ギター好きにとっては、ジョン・ウィリアムスの演奏する「アランフェス協奏曲」のバックを務めた指揮者として知られているのではないでしょうか。東京都交響楽団との共演もあり、日本でも比較的馴染みのある指揮者だと思います。


この「ボレロ」は、15分20秒という、中庸をいく速さで、アンドレ・クリュイタンスや作曲者のラベルの演奏速度と近いテンポです。


最後まで聴き通して感じるのは、小太鼓の安定感です。最弱音から、最強音に至るまで、音量のコントロールが上手く、「ボレロ」の生命である、リズムを際立たせています。大音量の中でも埋もれることなくシャープに響く録音も好感が持てます。当然、これに合わせて演奏される、他の楽器のリズムの刻み方にも安定感があります。


パイプオルガンを模した部分は、きっちりとパイプオルガンに聴こえるようにバランスがとられています。


演奏しているロンドン交響楽団で思い出すのは、アンドレ・プレヴィンの重戦車のような「ボレロ」で、同じオーケストラのせいなのか、音量が増大していくときの響きが低重心で迫力があります。


全体的には、奇をてらった演奏ではないのですが、最後のグリッサンドに続く小節の1拍目が強調されていて、面白い効果を出しています。最後の1音のキメも迫力があり、ライブで聴くと拍手喝采で終わりそうな演奏です。


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