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バリー・ワーズワース指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 13分18秒
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快速ボレロとしてなかなかいいのが、ワーズワースの演奏です。
リズムの1拍目と3拍目がはっきりしていて、特に後半はとてもノリのいい演奏になっています。思わず体でリズムをとってしまう心地よさがあります。
管楽器のソロも達者です。
ロイヤル・フィルの管楽器群はなかなか優秀で、ユーリ・シモノフのような指揮者との組み合わせになると、鋭いキレを聞かせてくれます。
ロイヤル・フィルのCDは、しばしばワゴンの中で廉価版として埋まっていることが多いのですが、実は演奏も録音もかなりのハイクオリティーで、ホームセンターなどで見つけるたびに、不当な扱いを受けているなあと思います。
バリー・ワーズワースの「ボレロ」は、エンディングもリズムを保ったままなだれ込みます。
期待していなかっただけに、掘り出し物でした。快速系ボレロとしては、こってりミュンシュとは別の魅力があり、プレヴィン盤と並んで聴くことが多い演奏になっています