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アダム・フィッシャー指揮 ハンガリー国立交響楽団 15分28秒

LASERLIGHT COCO-78342

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b014


このアルバムの発売元は日本コロムビアですが、レーベルのLESERLIGHTは、ケーゲルの録音をいくつか出していて廉価版カテゴリながらも興味深いレーベルです。


ホールトーンがきれいに録れている録音で、小太鼓が中央寄りの右奥に位置しているのがよくわかります。


この小太鼓がくせものです。一定のたたき方をせずに、旋律を次の楽器に渡すときの最後の6打を強調してたたき、それ以外の個所でも強弱をつけます。小太鼓を追っかけて最後まで聞いても楽しめます。


トローンボーンのソロのあと、この小太鼓が例のたたき方で音量を上げると、次からは目の前の霧が晴れたようにすっきりとしたアンサンブルが展開されます。


ティンパニが加わるとアンサンブルは厚みを増していき、なかなかの迫力で進んでいきます。最後のトロンボーンでは少しテンポを落とすのも特徴的で、じっくりと聴くと、あちらこちらで何かをやっている、という演奏です。アダム・フィッシャーは面白いかも。