45歳の1月、20年間務めた会社(株式会社アドバンテスト)を退職し、その年の12月に起業して、早くも12期目を迎えました。
この11年間を振り返ると、様々な出来事を経験し、私自身もそれなりに鍛えられたように思います。
ブログでは、あまりビジネスのことは書かない事にしているので、いつも遊んでばかりの社長に見えるかもしれません。
そのせいか、起業して会社を経営していくことはけっこう簡単なことのように思われているフシがあり、自分も起業できそうだな、と勘違いさせてしまうことがあります。
実際、よく遊び、良く呑むのですが、常に頭の中の八割くらいは、ビジネスのことを考えています。
このことは、少しも嫌なことではありません。
もちろん、具体的に進んでいる仕事のことを考えるだけではありません。
たとえば、遊んでいるときは、目の前に見えていることが、ビジネスにつながるかもしれないな、そのためにはどうしたらいいだろう、と考えます。
これはなかなか楽しいことです。
お店に入ると、客単価と客の入りから年商を計算したり、自分ならこうするだろうなと考え、その場合はこのくらいは増収できるぞ、なんて考えることもしょっちゅうです。
これは性分なのですが、楽をして生きたい、楽をして儲けたい、と思ったことはほどんどありません。
ちょっとリスクがあることに取り組んで、資金がない分知恵を絞って、汗を流しながら少しずつ前に進むことに充実感を覚えるのです。
創業当時は、自社のコンテンツを持ち、それを柱にしてやっていこうと考えていました。
ところが、2010年くらいから3年間は請負の仕事が9割を占めるようになってしまいました。
仕事は忙しかったけれど、前には進まなかった時期でした。
2013年と今年は、そこからの脱却をテーマに動いていました。
大きく方向転換を図るのはなかなか大変で、時間がかかることです。
こういう動きをしようとすると、すぐには売上にならない事が多く、結果的に11期目は非常に厳しい期として終わりました。
それでも、新しいビジネスモデルに種をまいた分、今期は、いくつかの芽が伸び、収穫もできそうで、大きな希望を持って12期目に入れたと思っています。
月並みな言い方ですが、11期も継続できたのは、人様とのつながりです。
今日もひとつ、身に余るようなお客様から声をかけて戴きました。
人との関係を築くには、たくさんの人と会うだけでは十分ではありません。
何事も、ギブ&テイクです。
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