JBLの4343Bの高音がどうも好きではなく、このスピーカーが登場することはあまりありません。
スタジオモニターでありながら、日本ではオーディオ・ファン、音楽ファンに2万台以上売れたスピーカー・システムです。
発売当時の1980年頃には、ペアで120万円もしたシステムですから、それだけの魅力はあるはずで、なんとか手なずけたいと思っていました。
もちろん、組み合わせるアンプによって違うのでしょうが、現状の私のシステムでは、高音の不透明さが苦手でした。
久しぶりにサランネットを外してみると、高音用のホーンについた音響レンズが目に入りました。
4343B の中高音域は、ドライバユニット2420にホーン2307が取り付けられ、さらに音響レンズ2308が続いています。
音響レンズのスリットは、バッフルに取り付けられた状態では下に向いています。
4343Bを高い位置に置けばいいのかもしれませんが、床置き状態では、スピーカーの手前1mくらいの床に向かって音が拡散されることになります。
そこで、この音響レンズを外してみることにしました。
作業をしたのが夜中だったので大きな音量は出せなかったのですが、その効果は抜群で、一気に高音域がシャープになりました。
翌日、音量をあげてオーケストラものを聴いてみると、確かに高音が抜けるようになり、音場の空気感も出るようになりましたが、今度は逆に、高音の刺さるようなきつさが気になりだしました。
ホーンの悪い点が表に出ているようです。
ホーンに何か詰めてみようかと思って部屋を物色していると、いいものを見つけました。
エラックのスピーカーのバスレフポートをふさぐための、円形のスポンジです。
ポートのふさぎ方を変えられるように、2つのスポンジでできています。
いろいろ試してみて、結局写真のようにしてみました。
こんな感じでホーンをふさいだところ、高音の刺さる感じがとれて、だいぶ聴きやすくなりました。
4343Bの出番が増えそうです。
ところで、4343B は、背面のスイッチの切り替えで、マルチドライブにすることができます。
オーディオ装置が肥大化するのはあまり好きではないのですが、マルチドライブに切り替えてウーファとそれ以外の3本のスピーカーを分けるだけで、チョーク2本とコンデンサ2本をバイパスすることができます。
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