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エドワルド・マータの演奏をもっと知りたくなりました。
エドワルド・マータ指揮 ダラス交響楽団 14分48秒
録音:1980年頃
BVCC-9004(60485-2-RV)
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エドワルド・マータは、1942年に生まれたメキシコの指揮者です。この「ボレロ」を振っているダラス交響楽団の音楽監督に就任したのは1977年ですから、マータが35歳のとき、ということですね。
メキシコ出身の指揮者として知られている指揮者には爆裂系指揮者として知られるエンリケ・バテスがいます。マータは、バティスと違って爆裂系ではなく、年齢のせいもあるのか、明快なリズムとともに、フレッシュな香りを感じます。
テノール・サクソフォーンとこれに続くソプラニーノ・サクソフォーン、そしてトローンボーンのソロはなかなか聴かせてくれます。
ヴァイオリンがメロディーとして加わる後半から音量をぐっと上げて最後の盛り上がりを期待させてくれます。
小太鼓が2台になってからはさらに音量を上げ、楽譜通りに334小節目でアクセントを付けるトローンボーンによって 緊張感を高め、ラストで見事に興奮状態を崩してくれます。同じアルバムに入っている「ラ・ヴァルス」や「道化師の朝の歌」なども含めて隠れた名演だと思い ます。
エドワルド・マータの演奏をもっと知りたくなりました。