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サー・ネヴィル・マリナー指揮
サー・ネヴィル・マリナー指揮
ドレスデン・シュターツカペレ 14分25秒
PHILIPS 20CD-3227
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もともとはスペインものを集めたアルバムとして出されたものです。なかなか目にすることがなく、「ボレロ大好き」というラヴェルの曲のコンピレーション・アルバムとして手に入れました。
マリナーとラヴェル、ドレスデン・シュターツカペレとボレロという組み合わせが不思議で、聴く前はいったいどういうことになっているんだろうと思っていましたが、どうしてなかなか名の演です。
後半はややテンポを落とすものの、全体の印象としては快速のインテンポです。
リズムパートが大編成になっても、統制のとれたはっきりとしたリズムが刻み続けられ、安定感の中にもノリのある演奏になっています。
「いぶし銀」とたとえられるドレスデン・シュターツカペレですが、ここでは角が取れたまろやかな心地よい響きとして聴くことができます。
不思議と味わい深い「ボレロ」です。