ケーキのような甘いものが特に好き、というわけではないので、甘いもの好きとの自覚はないのですが、ある面だけ見ると、甘い物好き人間のようです。
コーヒーには、しっかりと砂糖を入れます。
砂糖を入れないコーヒーは、確かに香りはいいけれど、口に含むと甘みはなく、少しも美味しく感じません。
亡くなった父は、コーヒーを飲むときに、3本のスティックシュガーを入れていて、さすがにそれは多すぎだろう、と思っていましたが、わからなくもない、というよき理解者として父の行為を見守っていました。
もしかすると、父にとってのコーヒーは、お砂糖を美味しく食べるための、香りづけのための液体だったのかもしれません。
そう考えてみると、私も砂糖好きで、砂糖の塊を食べているようなカルメ焼きは好物でした。
最近はやらないのですが、昔は半分に切ったグレープフルーツに、たっぷりとお砂糖をのせて、スプーンで食べていました。
さしずめ、グレープフルーツ本体は、砂糖を美味しく食べるための、味がついたお椀、みたいなものですね。
トマトもそうでした。
皿にスプーン印の砂糖を山盛りにして、かじったトマトに砂糖をこすりつけて、美味しい美味しいと食べていました。
両親とも北海道出身で、その環境で育った私は、それがあたりまえだと思っていましたが、高校になって、その食べ方が一般的ではないと知ってから、トマトが好きではなくなりました。
そういえば、私はイチゴに練乳はかかせません。
私にとってイチゴとは、練乳を美味しく食べるためのハケみたいなものかもしれません。
イチゴ農家のみなさん、ごめんなさい。