アンドレア・バッティストーニが東京フィルハーモニー交響楽団を指揮して録音したレスピーギのローマ三部作の「評判」はかなりいいですね。


評判倒れというケースも多いし、日本のオーケストラだし、後回しにしようと思っていたのですが、「ローマの松」は大好きな曲で、録音もすこぶる良いということなので、手に入れてみました。




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収録曲順としては、「ローマの祭」「ローマの泉」「ローマの松」と入っていましたが、まずは「ローマの松」から。


・・・ちょっと驚きました。


東京フィルってこんなに上手いんですね。このアルバムに限れば、世界の一流オーケストラに一歩も引けをとっていません。


「ボルゲーゼ荘の松」のキラキラした出だしや、キレのある金管楽器の咆哮は、最後の盛り上がりを期待させます。


そもそもこの録音はライブ録音なんですが、それを感じさせない完成度の高さです。

これが、もしかするとと、指揮者バッティストーニの腕の良さ?


全ての音が、意味を持って目の前に広がります。


「カタコンベ付近の松」では、低音の厚みがあり、打楽器の効果も抜群です。


「ジャニコロの松」の静寂の中から立ち上がる弦楽器も美しく、鳥のさえずりの効果音も、これまで聴いた中で最上です。


「アッピア街道の松」は、盛り上がる手前の不気味な雰囲気もよくコントロールされています。


このあたりは、コンサートでは、クライマックスの心臓バクバクに備えて、座る姿勢を立て直し構えるところですが、アルバムを聴いていても、そんな気分になりました。


打楽器の響きは効果的で、ここはライブで視覚的にも楽しみたいところ。


最後は、音の洪水で終わり、ブラボーと拍手!


バッティストーニは、イタリアの指揮者で1987年生まれですから、まだ27歳くらいです。


勢いがある演奏ですが、若さに任せているような粗さはなく、歌もあります。


テンポ設定も素晴らしい。


このアルバムを聴くと、トスカニーニのような大指揮者になるんじゃないかと期待してしまいます。


この組み合わせで東京フィルのコンサートに行ってみたくなりました。



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