歴史教育は世界が存続していくためにはとても重要だと思っています。
ところが今の教育の実態は、教える側は指導要領に制限され、教わる側は最終的には「受験」という目的に合うか合わないかという関心で受け止めるという実態があります。
歴史教育の本質は、過去の先輩たちが経験してきた成功体験や過ちを知り、今や未来に生かすことにあるはずです。
したがって、何をしたかを知ることではなく、
・その状況において
・(時には失敗するとわかっていても)なぜそういう行動をとり
・その結果としてどうなり
・その反省がその後の同様の状況で活かされたのか、それとも繰り返されたのか
ということを学ぶことが大切なのです。
「その状況におかれたら自分たちだってそうしちゃうよね」という状況の理解から、それを越えて、未来を見据えて、どうしたらいいか判断できるような人間を育てる、という、とんでもなく大変な役割を担っているのが歴史教育です。
わかっちゃいるけど、自分の世代は少なくとも逃げ切れるだろうという気持ちは抗いがたいからこそ「歴史は繰り返す」という言葉があるのでしょうが、それを認めるのであれば歴史教育なんてたいして意味はありません。
「集団的自衛権」の閣議決定は、今の歴史教育の失敗を「歴史は繰り返す」の例として具現化したいい例だと思います。
ブログランキングに参加しています。
にほんブログ村
応援よろしくお願いします