カンチェラーラがやってくれました！
ファビアン・カンチェラーラはスイス出身のロードレーサーで、TREKのエース。
クラシック・レースとタイムトライアルに強く、その抜きんでた強さと知的なレース運びから、スパルタカスとの異名があります。
カンチェラーラのアタックを誰もがわかっていながら手が出せず、見ているしかないというほど、圧倒的な強さを何度も見せてくれます。
タイムトライアルでは、3分、6分先にスタートした選手を、圧倒的なスピードで抜き去るという強さを見せます。
クラッシク・レースの「ツール・デ・フランドル」
今年も、見事に優勝してくれました。
今年は、これまでのような圧倒的な独走態勢の持ち込むレース展開にはなりませんでしたが、地元ベルギーの3選手とのゴール・スプリントで勝利を勝ち取りました。
TREKの最重要目標は、カンチェラーラをクラシック・レースで優勝させることです。
それを達成してしまうカンチェラーラもTREKというチームもまったく驚異的です。
今回の「ツール・デ・フランドル」は、カンチェラーラ以外も、かなり魅せてくれました。
オメガファルマ・クイックステップの頭脳的なレースのコントロールは見事でしたし、かっこよかったですね。
選手に相当なダメージを与えた落車が多かったのも特徴でした。
まさに、キンギ・オブ・クラッシックと呼ばれるだけのレースです。
鎖骨を折ってしまった選手は何人いたのでしょうか。
また、バンスーメレンと衝突してしまった観客の女性は大丈夫だったでしょうか。
優勝候補と目されていたボーネンとサガンが今一つ伸びなかったのは残念です。
その代り、BMCのグレッヒ・ヴァンアーヴェルマートが、逃げからゴールスプリントまで根性ある走りで見せ場を作ってくれました。
あれだけ逃げ続けて足を使ったにもかかわらず、ゴールスプリントに加わり、2位になるというのはまったくすごいことです。
カンチェラーラにぴったりと着いて離れなかったベルキンのセップ・ヴァンマルクは、いずれ、このレースか、パリ・ルーベで優勝するかもしれませんね。
さて、今週末は、クラシック・レースの女王と呼ばれている、パリ～ルーベ！
このシーズン、サイクル・ロードレースは見逃せません。
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