クラシック音楽は、もう50年近く聴いていますが、オペラだけは避けていました。
高校生のころ、カラヤン指揮のヴェルディのオペラ「オテロ」のLPレコードを手に入れたことはあるのですが、それはオペラを聴きたいということより、あのすごい録音を聴きたい気持ちのほうが強かったのでした。
ホールに行ってオペラを見たいという気持ちはあるのですが、なんとしても高すぎます。
一度、フィルムで上映されたオペラを見に行ったことがあります。
この時はけっこう楽しめたので、ライブでオペラを見たら、どんなにか楽しいだろうな、とは思います。
そもそも言葉がわからないので、録音もののオペラを耳からだけで楽しむということが苦手でした。
最近、ドイテコムの歌う「夜の女王のアリア」のことを書いている文を読みました。
「夜の女王のアリア」は、モーツァルトのオペラ「魔笛」の中のアリアです。
この曲は別のとんでもない形で知っていました。
知る人ぞ知る、ジェンキンス女史の歌う爆笑版です。
本人はいたって真面目なのですが、なにしろ五線譜の下のファから2オクターブ上のファまで行ったり来たりする超絶技巧が必要な曲のため、もともと音痴であろうジェンキンス女史にとっては荷が重すぎて、めちゃくちゃな結果となったのでした。
これとは対極にあるのがドイテコムの歌う「夜の女王のアリア」であるらしい。。。
今は便利ですね。
youtubeを探すと簡単にみつかりました。
http://www.youtube.com/watch?v=gohnkWnCmiE
同曲の動画はいろいろみつかりますが、「夜の女王」らしく動きのあるものがほとんどで、それらと比べるとドイテコムは表情はほとん変えずにこの難曲を歌いきってしまうので、逆に怖い感じがします。
いろいろな録音はあるようですが、デッカレーベルから出ていたショルティ指揮、ウィーンフィルの演奏のドイテコムがいいらしい。。。
どうしても聴きたくなって探したところ、CDはみつからず、やっとLP3枚組のボックスをみつけました。
どこで登場するのかわからなかったので1枚目から少しずつ針を落とし、4枚目の後ろのほうでやっと「夜の女王のアリア」をみつけました。
若干ホールトーンのある録音のため、ドイテコムの超絶技巧のすごさが増幅され、ちょっとうるうるしてしまいました。
こういうのに出会うと、ほかのオペラでも、感動できる何かが潜んでいるかもしれないと思え、少しオペラの世界をのぞいてみたい気持ちになります。
ここで、はたと思い出しました。
もう何年も前に、聴かなくなったから、とある方から数百枚のLPを頂いたとき、そのなかに相当数のオペラが含まれていたのでした。
それらは聴かないだろうと思っていたので、トランクルームにしまい込んでありました。
明日、発掘してみよう。
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