アリアーガという作曲家は、クラッシック音楽ファンの中でも、あまり知られていない作曲家ではないでしょうか。
モーツァルトが生まれた同じ日の50年後に生まれ、20歳になるほんの数日前に亡くなった作曲家です。
今、歌劇「幸福な奴隷たち」の序曲を聴いています。
この歌劇はアリアーガが13歳の時に作曲したものです。
実に優雅で、曲だけ聴くと13歳の少年の作曲だとは信じられません。
アリアーガは、1806年1月17日にスペインに生まれました。
亡くなったのは1826年で、ベートーヴェンが亡くなったのは翌年の1827年ですから、少年ではあったけれど、ベートーヴェンと同時代に生きた作曲ということになります。
その天才ぶりは、先の序曲を聴くだけでもわかりますが、和声学や対位法の習得も天才的で、18歳にはパリ音楽院の助教授にも指名されました。
誕生日がモーツァルトと同じこともあって、モーツァルトの再来などとも言われていたようです。
手に入れたアルバムはLPレコードで、ヘスス・ロペス・コボス指揮、イギリス管弦楽団のものです。
序曲に続いて、「交響曲ニ短調」が収録されています。
何の知識もなく聴くと、モーツァルトの交響曲かな、と思わせます。
いわゆる「若書き」という印象は一切なくて、エレガントな雰囲気にあふれています。
モーツァルトやシューベルトも若くして亡くなった作曲家ですが、もっと長生きしてくれたらどんな曲を残してくれたのだろう、とは、はあまり思いません。
作曲家として十分な作品を残してくれたような気がします。
しかし、アリアーガはなんと言っても成人前に世を去ってしまったのです。
残念でなりません。
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