チャイコフスキーは6曲の番号付の交響曲を作曲しました。
第6番の「悲愴」は、重苦しい曲ですがチャイコフスキーを代表する曲となっています。
インノケンティ・スモクトノフスキーが演じた映画「チャイコススキー」を一度でも見ると、「悲愴」の重みが一層感じられます。
交響曲第5番は、作曲者本人は失敗作だと思っていたようですが、ホルンが活躍する第2楽章は、映画音楽にも使われた美しい曲で、作曲者と思いとは別に、演奏機会も多い人気曲となっています。
私にとって、この曲のベストは、パウル・ファン・ケンペンが指揮したモノラル録音です。
10代のころに聴いたので、おふくろの味的な刷り込みが入っているかもしれませんが、終楽章に多少の省略はあるにしても、ケンペンの演奏が大好きです。
11月15日に、シビックホールで行われた、この曲の演奏会に行ってきました。
オーケストラは、読売日本交響楽団で、指揮はこのオーケストラの初デビューとなる、垣内悠希氏。
1曲目は、弦楽セレナーデから、第1楽章。
この曲は、実際の演奏を見ることで、楽器間の呼応関係がはっきりわかり、楽しく聴くことがでしました。
垣内氏の指揮ぶりは、先日見た優雅なオパーボ・ヤルヴィ氏とは異なり、どちらかというと、曲想がそのまま動作に表れる、熱血タイプ。
席が最後列ということもあったかもしれませんが、演奏自体は全体的にフォルテ側に寄っている印象がありました。
オーケストラの特徴なのかホールの特徴なのかはわかりませんでしたが、もう少し透明な空気管がほしいな、というのが正直な感想でした。
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