フィルムカメラに興味を持ち始めたころ、いつかは手に入れたいカメラがありました。


それは、ドイツの名機、ローライ35です。


ローライ35は、手のひらに乗るサイズでありながら、カメラのメカの面白さがギューッと詰まっていて、今でも熱烈な愛用者がいる高級コンパクトカメラです。




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ローライは、2眼レフカメラの名品を生産していたドイツのメーカーです。


発売されたのは、1967年。


当時の価格は66、000円。


この年の大学初任給は平均26、200円でしたから、とんでもない高級機だったということですね。



値段が跳ね上がるのも理解できます。





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手のひらサイズなのに、メカはこだわりだらけ。


レンズは筒が胴の中に収まる沈胴式。


レンズのふちを持って鏡胴を引き出し、右に回してロックすれば、撮影可能な状態になります。



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逆に鏡胴を収めるのは難しくて、知らないとできない構造です。


これは、だいぶ悩みました。


シャッターボタンの右上にあるボタンが鏡胴を沈めるボタンで、これを押して鏡胴を右に回して沈めるのですが、その前にフィルムを巻き上げておかないと、このボタンを押すことができません。



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ちょっと面倒ですが、よく考えてみると、使わない状態ではフィルムが巻き上げられているわけですから、鏡胴を引き出すだけですぐに撮影できるということになります。


フィルムの巻き上げレバーは、多くのカメラとは異なり、左側についています。



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右利きの私には扱いにくいのですが、右指はシャッターボタンに置いたまま左手で巻き上げられる配置です。


ピントは目測で距離を設定する方式。


f8くらいの絞りにしておけば、4メートルから無限遠まではピントが合うので、いろいろと考えてみると、速写に向いているカメラと言えますね。


ユニークなのは、フラッシュの取り付け部。


普通はカメラの上部にありますが、このカメラでは、底についています。



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フィルムを入れるには、まず、底についているレバーをスライドさせて裏蓋をはずします。



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さらに、フィルムの押さえを開くと、フィルムを装填することができます。



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レンズに向かって左のダイヤルは、フィルム感度と絞りの設定。



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右のダイヤルは、シャッタースピードと、フィルムの種類のメモ代わりのためのインジケータです。



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マニュアル操作できるメカがぎゅっ と詰まったローライ35は、最近のコンパクトデジカメとは対極にあるカメラです。


お洒落な皮ケースに入れたローライ35は、下町散歩にピッタリのカメラです。




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レンズの左右に並ぶダイヤルが特徴的で、シンメトリーの美しさを作っています。


レンズは、カールツァイスのテッサー40mm、シャッターはディッケル社製の特注、露出計はゴッセン製。