両国は、両国駅で降りると、「ああここは相撲の街なんだ」と感じさせてくれます。
改札口の前には「満員御礼」の垂れ幕。
その下の床には、光の加減で気づきにくいのですが、15尺(4.55m)の土俵の絵があります。
右手には、毎日新聞社から贈られた二人の力士の大きな優勝額が飾られています。
関脇長谷川勝敏と関脇三重ノ海五郎(のちに横綱)の優勝額です。
関脇長谷川勝敏の額の下には歴代の力士の手形がずらりと並んでいます。
どの手形も、張り手のせい、というわけではないでしょうが、色紙一杯に広がる手の大きさは、迫力があります。
三重ノ海五郎の額の脇には力士と背比べできるコーナーがあり、家族連れや海外の観光者に人気の写真スポットになっているようです。
千代の富士関は183㎝と意外と小柄で、曙関の203㎝の大きさが目立ちます。
時代が違うので実際にあたったことはありませんでしたが、もし172㎝の鏡里と203㎝の曙が相撲を取ったら、どんな一番になったのでしょうか。
私の身長は175㎝なので、私が小学6年生の男の子と相撲を取るイメージです。
改札を出て国技館側に曲がるところには、取り組み中の力士像があります。
こういう力士像は、駅を出てからも見られます。
回向院に向かって通りを歩けば、ところどころに土俵入りの様子を刻んだ力士像があります。
この像は、両手を上げた「不知火型」のせり上がりです。
こちらは、左手を胸のところにつけて右手だけ上げた「雲龍型」ですね。
台座には力士の手形もはめこまれているので、顔を思い出せる力士の手形がみつかれば、土俵入りの姿を思い浮かべてみるのもよさそうです。
回向院に向かって歩きながら横切る通りをのぞくと、「ちゃんこ」の看板がいくつか見えます。
回向院の裏の一帯には、有名な相撲部屋が点在し、ぶらぶらと歩く力士さんや、自転車を軽快に乗っている力士さんの姿もよく見かけます。
ぐるりと周りを見渡せば、必ずといっていいほど相撲関係の何かが見える、それが両国です。
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