池袋の芸術劇場で行われたコンサートに行ってきました。
読売交響楽団の演奏会で、指揮はテルミカーノフ。
テルミカーノフは、ロシアのトップオーケストラである、サンクトペテルブルグの音楽監督も務めています。
プログラムは、次の2曲。
前半 チャイコフスキー作曲 「弦楽セレナーデ」
後半 ストラヴィンスキー作曲 「春の祭典」
「春の祭典」は、私にとってベスト3に入るくらいの大好きな曲で、ロシアのテルミカーノフが振るので、聞き逃すわけにはいきません。
過去に、こんなに聴き手として緊張感が続いたコンサートは初めてでした。
演奏自体は特に奇をてらった表現はなく、スコアに忠実なものだったと思いますが、CDも含めてベストと言ってもいいくらいの素晴らしい「春の祭典」でした。
特に管楽器がキレの良い響きを出していて、「春の祭典」の原始的な荒さを見事に表現していました。
それにしても、ストラヴィンスキーは、よくこんな複雑な曲がかけたものです。
ナマ演奏に振れると、そのことがよりはっきりと感じられます。
演奏が終わった途端、ホールはブラボーと拍手の洪水であふれました。
当然ながらアンコール(「白鳥の湖」~ワルツ・・・これも素晴らしい!)」はあったのですが、驚いたのはそのあと。
テルミカーノフが舞台の袖にはけて、楽団員が退出している間も拍手が終わらないのです。
退出に手間のかかるコントラバス奏者だけが残っても、まだ拍手は終わりません。
これに応えてテルミカーノフがコンサートマスターとともに登場。
楽団員がほとんど残っていない舞台に(!)です。
一度退場したものの、まだ鳴りやまない拍手に応えて、再度登場。
こんなコンサートは初めてでした。
クラシック愛好家のなかでは、来日した指揮者による伝説的なコンサートというのがいくつかあります。
おそらく、このコンサートは、伝説のコンサートとして語り継がれるに違いありません。
その場に立ち会えて、ラッキーでした。
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