気が付くと、身の回りにいくつものヘッドフォンやイヤフォンが転がっていました。
二十歳のころに四畳半のアパートに暮らし始めたころから、音楽を大音量で楽しむことはあきらめ、ヘッドフォンにそれを求めるようになっていました。
ヘッドフォンも技術の進歩があり、どんどんいい音のものが登場しています。
特に、ここ数年のヘッドフォンやイヤフォンの盛り上がりはすごく、なんだこのメーカーは、と思うようなところも参入してきて、わけがわからなくなってきました。
ウォークマンに付属していたノイズキャンセリング・イヤフォンは、周囲のノイズ音を下げる効果に驚きましたが、音質をつくる波形の山や谷をスパッと切り取って平坦にしてしまったような、つやのない音に耐えられず、出番が少なくなってしまいました。
ポップスやジャズを聴くとわかりにくいのですが、オーケストラの弦楽器を聴くと、このことが顕著に感じられました。
STAXの静電型コンデンサータイプは音場空間の表現が素晴らしいヘッドフォンです。
その形状から、ヘッドフォンとは呼ばず、イヤースピーカーと呼ばれることがあります。
音は素晴らしいのですが、残念なことに音漏れがすごくて、家の中でも使うのがためらわれます。
ヘッドフォンやイヤフォンからもれる、シャカシャカ音は、本人以外にはかなり不快です。
一時、ボーズのヘッドフォンとイヤフォンを愛用していました。

イヤフォンは、365日かかさずに耳に指したまま寝ていたので、根元からケーブルが切れてしまいました。
ボーズは特に低音再生に独特の世界観を持っていて、ピュア・オーディオかといえばNOなのですが、魅力的な音を再生してくれるのは確かです。
ところが音源をできるだけストレートに再現することを目的にしたハイレゾ音源を聴くようになると、ボーズ色の強い個性的な音は、ちょっと邪魔に思えるようになりました。
気に入っているのが、B&Oのこのイヤフォンです。
秋葉原の、今はソフマップが建っている場所にあったヤマギワ電気で買ったので、もうかなり前の製品です。
音は音楽的で魅力的なのですが、なんといっても耳に合わない!
耳に入れる部分が大きすぎて、耳の穴に密着しないため、低音のロスが大きいのです。
最近出番が多いのは、オーディオテクニカのATH-EWS11LTDという限定バージョンのヘッドフォン。
ちょっと大きいのですが、一応、アウトドア向けということになっているようです。
見かけの割には軽くて、持って歩くのには苦になりません。
大阪で仕事をした帰りの新幹線で、ビールを飲んでほろ酔いになりながらこのヘッドフォンで音楽を聴いていると、気持ち良い眠りにつくことができます。
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