購入するCDを選ぶとき、「冒険」をすることがあります。


聴いたことがない作曲家や現代の作曲家の曲が入っているアルバムを選ぶのです。


大きく外れることは少ないのですが、なかなか愛聴盤となるCDには出会えません。


この日選んだのは「ハンス・ロット」という作曲家のアルバムです。



まじめな社長のふまじめなブログ-20120710_03


店頭の紹介文には「・・・マーラーが影響を受けた・・・」とあったので、興味をそそられました。


調べてみると、ハンス・ロットは1958年~1984年にウィーンで生きた作曲家であることがわかりました。


25歳に結核で他界したのですが、それまでに精神に異常をきたし、数度の自殺を企てたようです。


若くして亡くなったので作品の数は多くはありませんが、ブルックナーやマーラーは彼の才能を認めていたそうです。


アルバムには、交響曲第1番とオーケストラのための組曲が収められています。


曲は見事で、聞きやすく、長生きしたら素晴らしい作品を生み出しただろうと思わせる内容です。


ただ、交響曲を何度か聴きかえしてみると、少しの違和感を感じてきました。


4楽章それぞれが別の曲、別の作曲家の作品に聞こえてくるのです。


精神分裂と重なるようです。


面白いのは、第3楽章。


初めて聴いた人に、「これだれの曲?」と質問すると、まず間違いなく「マーラーでしょ?」と答えるはず。


それほどマーラーの雰囲気を出してします。


ところが、ハンス・ロットの交響曲の方が、マーラーの交響曲第1番より早く作曲されているのです。


マーラーと親交があったことと、作況時期の時系列を考えると、マーラーは少なからずハンス・ロットの影響を受けたと思われます。


興味が広がった分、「アルバムの冒険」の結果としては、成功でした。


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