B級どころか、Z級映画のDVDを借りてしまうことがしょっちゅうあります。
スカパーの番組表を見ていたら「キック・アス」という、いかにもB級っぽい映画がありました。
ハズレを覚悟してチャンネルを切り替えると、思った通り。
画面には、グリーンの手作りっぽいカッコ悪さ満点のスーツをまとった「キック・アス」と名乗る主人公が、街の不良を相手にカッコ悪く立ち振舞っていました。
あー、笑いたくても笑えない、アメコミのスーパーヒーローもどきか、と思っていたら、突然ニコラス・ケイジが登場。
最近、ちょっとB級ものに登場することが多いニコラス・ケイジですが、まあ彼が出ているなら、それなりだろうと見続けていたら、これまた突然、「ヒット・ガール」と名乗る紫色のヘアとマスクをした女の子が登場して大暴れ。
子供のアクションというと、カンフーものとか、エア・ベンダーみたいに、なんとなーく、子供にアクション映画の主役は無理、と思わせるものばかりだったのですが、この「ヒット・ガール」は、とにかくかっこいい。
ミッション・インポッシブルのトム・クルーズやトゥーム・レイダーのアンジェリーナ・ジョリーを遥かに凌駕する、かっこよさです。
タイトルからすると「キック・アス」が主人公のはずですが、映画を見ていくと、どう考えても「ヒット・ガール」で持っている作品です。
公式ページを見ても、「ヒット・ガール 」が真ん中に来ています。
この役者を、ネットで調べたら、「クロエ・グレース・モリッツ 」という11才の子役でした。
さらに、制作にはブラッド・ピットの名前も。
ブラッド・ピットとニコラス・ケイジがタッグを組んで、かなり気合を入れて作った映画だったんですね。
R-15指定なので、残虐なシーン満載で苦手な人は多いかもしれませんが、そういうシーンのほとんどが、「ヒット・ガール」によるアクション・シーンです。
でも、クールな音楽と、妥協しない格闘シーンと作りとカット割りの上手さで、嫌な感じはしません。
さらにネットを調べてみると、「観る前は期待していなかったけれど、観たあとは大絶賛!」という人が多いようです。
「ヒット・ガール」が登場するまでは、かなりヘタレな映画ですから、そこに行くまでにチャンネルを変えた人も多いかもしれません。
続編の話もあるみたいですが、クロエ・グレース・モリッツが子供、ということがポイントですから、もたもたしていると、魅力が持続できません。
久しぶりに、いい意味で想像を大きく裏切られた映画で、DVDを買おうかと思ってるくらい、☆☆☆☆☆の評価でした。
イギリス映画もやるなあ。
ブログランキングに参加しています。
にほんブログ村
応援よろしくお願いします