ヘルベルト・ケーゲルの指揮する音楽を聴いていると、ライブを感じます。
ライブでしか感じることのできない、一期一会の演奏と言えばいいでしょうか。
「アルビノーニのアダージョ」もそんな演奏です。
どうしようもなく重く暗く、心にぐさーっと突き刺さるような演奏です。
ケーゲルは、1990年にピストルで自殺してしまいましたが、そんなことを知って聴くと、「アルビノーニのアダージョ」は、さらに重く感じます。
ライブとスタジオレコーディングの差が大きいことで良く知られているのが、ラファエル・クーベリックです。
レコーディングではおとなしく堅実な(私は大好きなのですが)演奏ですが、ライブでは爆発すると言われています。
ケーゲルは爆発はしませんが、ギリギリとオーケストラを締め上げながら演奏している様子が目に浮かびます。
演奏者は緊張で疲れるでしょうね。
久しぶりにケーゲル指揮の「展覧会の絵」を聴いたのですが、随所に出てくるライブっぽい表現を楽しめました。
ブログランキングに参加しています。
にほんブログ村
応援よろしくお願いします