昨日のこと。
気になっていた仕事を一気に片付け、明るいうちに柴又の帝釈天に行こうと考えていました。
仕事が終わったのは4時過ぎ。外は暗くなりかけていました。
どうしようかと少し悩みましたが、じっとしていても何も始まらないので、急いでオフィスを飛び出しました。
すぐに来た浅草行きのバスに飛び乗り、新三河島で下車。
京成線で、高砂駅で乗り替えて柴又に向かう経路です。
新三河島のホームからは夕暮れの風景が見えましたが、柴又に着くと、すっかり日が暮れていました。
柴又駅を降りると、直ぐに参道の入り口が見えます。
何だか様子が変です。
参道には沢山の店が並んでいますが、どの店も閉まっているのです。
後でわかったのですが、この時期は、17時半に店が閉じてしまうのでした。
人が歩いていない参道を進むと、突き当りにまっ暗な帝釈天の境内が見えました。
残念。
取り合えず、隣の高砂駅まで、夜道を歩くことにしました。
京成線に、お花茶屋という駅があります。
この駅の近くに、前に自転車を買った、「サイクルショップしぶや」がある事を思い出しました。
ここには、carry meという、折りたたみ自転車が置いてあるはずです。
よし、行こうと、お花茶屋駅で降りて、ショップに向かいました。
Carry meは、折りたたむと、A4サイズの床面積に置けてしまうという優れものです。
早速、試乗させてもらうと、なかなか快適。
要検討です。
そろそろ夕食の心配をする時刻です。
お花茶屋駅近くに戻ると、気になるお店が目にとまりました。
雑賀という店です。
外のモニタでは、彦磨呂さんが取材に来たときのビデオが流されていました。
雑賀といえば、紀州の雑賀衆が思い出されます。
根来衆とともに、戦国時代に活躍した武士の一族です。何か関係があるのでしょうか。
初めての店にひとりで入るのは、何度経験しても少しの勇気が必要です。
思い切って店に入り、カウンターに座ってホッピーを頼みました。
入って大正解!
お店の人とも話をして、いい時間を過ごしました。
お腹が一杯で、スープを飲みきれませんでした。
500円の小ラーメンにすればよかったです。
ちょっと、ほろ酔い気分です。
ここから帰る経路を思案しました。
そうだ、久しぶりに町屋で降りて、都電で帰ろう!
町屋では、本屋に入り、ちょっとだけ仕事モードになり、教材のネタ探しをしました。
いい本を1冊購入。
町屋の都電のホームで待っていると、気の良さそうなおばあさんが、列の後ろの女性に向かって楽しそうに話しかけていました。
おばあさんは、隣の駅で降りようとしましたが、車内は混んでいて、なかなか出口に向かえません。
「ちょっと、すみませんよ。まだ、おりますよ。」
と、周りの人に話しかけながら、何とか出口にたどり着きました。
ホームに降りると、くるりとこちらを向いて、
「はい、降りましたよ。」
と、笑顔で車内に一礼。
なんだか、温かい気持ちになりました。
熊野前で降りると、家までは長い橋を歩かなければなりません。
橋を渡りながら右手を見ると、遠くにスカイツリーの灯りが見えました。
オフィスを出てから、家まで、ちょうど4時間。
たった4時間でしたが、色々なことができました。
時間が無いと思ってわずかの時間をボーッと過ごすより、とにかく外に飛び出してみるものだな、と思った小旅行でした。
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