Z級映画の私的定義の3回目です。
11)お金のかかりそうなシーンは思い切ってナシにする
大爆発や、CGを使わなければできないような危機一髪のシーンなんて作れません。
危機一髪の「会話のシーン」から、いきなり「あー、危なかった」と危険を回避したシーンになります。
12)モンスターやエイリアンは極力出さない
とにかく予算がないのですから、頻繁に登場させることなんてできません。
90分映画で、姿を見せるシーンが5分あれば、がんばっていると言えるでしょう。
13)山の中の森のシーンが多い
森は便利です。とくに、モンスターやエイリアンものでは必須です。
木の揺れを多用して、気配だけでシーンをつなぎます。
14)音でごまかす
木の揺れと同じようなことですが、どこからか響く音だけで、モンスターやエイリアンを表現します。
15)CGはいかにもCG
これはそれでもいいんです。昔のSFなんかは、まるでおもちゃです。
でも、脚本がしっかりしていれば、面白くなるんです。
16)DVDのジャケットデザインはなかなかいい
うっかり借りてもらいたいわけですから、ジャケットが大切です。
この映画はスカパーだったのでジャケットがどうなっているのか知りませんが、レンタルビデオ店に並んでいるジャケットは、製作費100億円の映画と勝負するものもあります。
17)映画館で見ると腹が立つ
何しろ、始ってすぐにZ級とわかるのですから、映画館で気がついたときにはショックでしょう。
もしかすると、Z級はDVD専門で、映画館では上映されないのかもしれません。
18)DVDの早送りボタンを押したくなる
このタイトルで、顔のアップだけのはずがない、森のシーンだけではないはずだと、少しも進まないストリーにいらいらしながら、早送りボタンを押してしまいます。
気がつくと、エンドロール・・・。
この見方で、何本ものZ級映画を見ました。だいたい、15分あれば最後まで見ることができます。
・・・・・・
以上が、映画を見ながらメモした内容をまとめたものです。
忘れられないZ級映画があります。
タイトルは、「エイリアンVSエイリアン」
ちょうど、大作「エイリアンVSプレデター」が公開されたころの映画だと思います。
ジャケットは、2種類のエイリアンがにらみ合っている横顔のアップ。
迫力満点です。
内容は、ばっちり、森と家の中のシーンだらけ。
家のリビングで、数人が、さあどうしよう、と会話しているシーンが多いのが、さすがです。
地下の廊下でエイリアンと戦うシーンでも、エイリアンは姿を見せません。
ときどきチラリと姿を見せるエイリアンは、衝撃的でした。
何と表現したらいいのでしょう。
・・・一番似ているのは、忍者、ですね。
忍者と同じような格好をして、背中に刀のような武器を斜めにさし、頭にはなぜか船頭さんが被るような帽子をかぶり、顔には水中メガネのようなものをつけています。
これぞ、期待を裏切らないZ級映画です。
今、気になっているDVDがあります。
タイトルは、「トランスフォーサー」
オートボットらしい姿がジャケットにあるので、「トランスフォーマー」を意識していますね。
さて、これは何級でしょうか?
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