ギターを始めたころ、荘村清志さんは、あこがれのギタリストでした。
どんな難しいパッセージも、独特の力が抜けたフォームでやすやすと弾いてしまいます。
このアルバムは、テデスコとポンセの代表作を収めたもので、選曲も演奏内容も充実しています。
TA-72035 東芝EMI
収録曲
SideA
1.ソナタニ長調「ボッケリーニ讃」(テデスコ)
2.悪魔のカプリチョ(テデスコ)
SideB
1.プレリュード第1番~第6番(ポンセ)
2.主題、変奏と終曲(ポンセ)
3.南国風ソナチネ(ポンセ)
テデスコのソナタは、はじめてセゴビアの演奏を聴いたとき、自分には演奏不可能だと思ったのですが、荘村さんの一音一音を丁寧に弾くこの録音を聴いて、「弾けるかも」と思ったのでした。
そして練習。。。
弾けるわけ、ありませんねえ。弾ける、と思ったのは、気のせいでした。
ポンセのプレリュードも、荘村さんの演奏に刺激されて練習を始めました。
こちらは、なんとかなって、教室の発表会で弾くことができました。
「主題、変奏と終曲」も大好きで、これも平田宏先生にみてもらい、発表会で弾きました。
平田宏先生は、セゴビアを心から尊敬しているギタリストでした。
当然、レッスンはセゴビアを意識した内容になりました。
それでも、この荘村さんのこのアルバムは、違和感無く、自分の中では両立していました。
今では、荘村さんよりバリバリ弾くギタリストはたくさんいます。
でも、私の中では、いまだに荘村清志さんは、別格のギタリストです。
同じ時代に、荘村さんを体験した方は、同じ思いの方も多いのではないでしょうか?
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