日帰り温泉に行くことが好きですが、動けるのは週末だけ。
ウィークデーは、近所の銭湯に行きます。
「番台」という言葉は、あたりまえのように家に風呂がある世代ではピンとこないかもしれませんね。
私の場合、少なくとも幼稚園までは、家に風呂は無くて、歩いて10分くらいのところにある銭湯に通っていました。
銭湯には、男湯と女湯のちょうど境の位置に「番台」があって、その前に、2つの湯を行き来できる禁断の扉がありました。
番台は両方の湯を見渡せる位置にあるわけです。
いつも通っている2つの銭湯には番台は無いのですが、すぐ近くの銭湯には番台があります。なんだか、着替えを見られているようで、ちょっと気恥ずかしく、自然と番台無し銭湯に足が向きます。
上野の不忍池に面して「下町風俗資料館」 があります。
それほど広くはありませんが、1階には下町の家が再現されていて、なかなか楽しめます。
駄菓子屋には、大好きなお米のポン菓子もありました。
場所柄、海外からの観光客が多く、年配の資料館の方も、慣れたブロークンイングリッシュを使って、日本の庶民の生活を説明していました。
2階に上がると目をひくのは、「番台」です。
「登ってごらんなさい。登るのは簡単だけれど、皆さん、降りるときに苦労するんですよ」
掃除をしていた館員の声に促されて、さっそく登ってみることにしました。
上は、てっきり椅子かと思っていたのですが、半畳くらいの畳敷き。
正座をしなくてはいけないので、ちょっと大変そうです。
物前にあった引き出しをあけると、昔懐かしいセルロイド製の石鹸箱が入っていました。
こういう場所は、自分の「根」が形成された風景があるので、とても落ち着いた気分になれます。
引退したら、「焚き火ができ、縁側のある、小さな平屋」を建てて住む、というのが夢です。
でも、今はこれはなかなか贅沢なことです。
でも、「下町風俗資料館」にヒントがありました。
50畳ぐらいの倉庫のようなリビング空間を持つ家を建てて、リビングの一角に、昔の家を再現したコーナーを作ってしまおう!
そのスペースに入れば、下町と一緒。
案外、普通の家を建てるより安くできるかもしれません。
具体的に建てたい家の目標ができました。
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