DVDのシリーズが創刊されると、とりあえず創刊号だけは手を出します。
何しろ安いですから。
そんな購読の仕方でたくさん買ってみて、結局全巻買ったのは「X-ファイル」のみでした。
50枚くらいあったので、全てそろえるのに2年かかりました。途中で抜けた巻もありましたが、ブックオフで探したり、再発売されたときに手を入れました。
「X-ファイル」は、エピソードごとに監督が異なり、また毎回ゲストとして味のある役者が登場することが魅力です。
創刊されたとき、同じように全部買おうと思ったのが、ディアゴスティーニの「落語百選DVDコレクション」 でした。
落語は中学生の頃から聴いているので、もう40年くらい続いている楽しみです。
いつものように創刊号を買ったのですが、どうも私のツボにはまらず、2号目はどうしようかなと悩みました。
ぐっとがまんして続ければ、きっと新しい噺家さんとの出会いがあるのかもしれませんが、経済的な事情もあっるので悩みどころです。
でも落語好きとしてはやっぱり気になります。書店に2号が並んだのを見て内容をチェックしました。
手にとって噺家さんの名前を確認すると、「柳家喬太郎」さんの名前があるではありませんか!
喬太郎師匠は、人情ものを語らせると日本一(と思っています)の、「柳家さん喬門下」の一番弟子。同じ門下には、先日の語りの会「えん」に登場した「柳亭左龍師匠」もいます。
喬太郎師匠の高座を初めて見たのは、深川での「さん喬さんの会」でした。
ずらりと並んだ一門の中に、喬太郎さんは、なんだかつまらなそうに斜めにくずれた姿勢で座っていました。
きっと噺もつまらないのだろうなあ、と思っていたら、これが大間違い。
なぜ人情物のさん喬師匠のもとから、ウルトラマン大好きで座布団の上に立って「じつはスペシウム光線の撃ち方はいろいろあるんです」といろいろな姿勢を披露してくれた喬太郎さんが生まれたのか、まったく不思議です。
さん喬師匠の人情物で会場は涙、喬太郎師匠の爆笑話で会場は涙。みんな顔がぐしゃぐしゃになった会でした。
それ以来、喬太郎師匠のファンです。
このDVDシリーズ、うれしいことに喬太郎師匠の噺が何度か登場します。
特に「いま何どきだい?」で有名な語り尽くされた「時そば」が一押しです。ながーい「まくら」の立ち食いそば屋でのくだりの面白いこと面白いこと。
何度も見返している噺です。
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