ストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」が大好きです。
中学校のころ、廉価版LPレコードでマルケビッチ指揮の「春の祭典」を聞いたときには、なんだか野蛮な音楽だなあと思っただけで、その良さがわかりませんでした。
ちなみに、クラシック好きの一部では、「春の祭典」を「ハルサイ」といいます。
でも私は、マニアの使う略語表現が苦手なので、「春の祭典」と書くことにします。
曲のすごさがわかったのは、そのずっと後のことです。
複雑なリズムが組み合わさり、新しい生命が誕生するようなエネルギーを感じる「春の祭典」。
今、コンサートで一番聞きたい曲です。
ショップでみつけるたびにCDを買ってしまうので、CDラックにはだいぶ「春の祭典」が並んでしまいました。
そこに加わった1枚が、タイトルにあるシュールな「春の祭典」です。
これは、CDではなくて、DVD。
タイトルは、
「春の祭典(ストラヴィンスキーの音楽への無声映画)」

こういう作品は、ぼかしナシでいいんだろうか。。。
(このつぶやきから内容を想像してください)
サイモン・ラトル指揮で、ベルリン・フィルとくれば、買わないわけには行きませんが、それに映像がついているのがちょっと心配でした。
しかも、無声映画。
監督は、40歳で逝った、オリバー・ヘルマン。
あ・や・し・い雰囲気です。
感想。
映像が、シュールすぎて、どう表現したらいいか。。。
何度も見返せば、意味がわかるかも。
世の中のことがすべて疑わしくなったときに見れば、わかるかも。
神様は、ひょっとして性格悪い?、と疑問がわいたときに見れば、わかるかも。
きっと、すごい作品です。
こんなときは、「シュール」という言葉は便利ですね。
ちなみに、大好きな「新明解国語辞典第五版(三省堂)」では?
・写実的な表現を否定し、作者の主観による表象を自由な発想で描こうとする芸術上の方針
うーん。新解さんらしくない、まじめな説明です。
・なにやら良くわからないけれど、何かいわなくちゃ、という場合に、とっさに使える便利な言葉。
使い方 「シュールだなあ」
このくらいのことを書いてほしかったです。
脱線しましたが、とにかくシュールな「春の祭典」でした。
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