いつもブログをお読み頂きありがとうございます!
今回は藤本がお届け致します。
私は30半ば~40代後半の方々にインタビューする機会が多いのですが、皆さま共通して「20代の方への気苦労が絶えない件」を告白されます。「本当はこんな事を言ってはいけないんですけど、藤本さんだからもうぶっちゃけて言いますと・・」と、かなり気を遣いながら仰るので、敢えて「告白」と表現しております。人に知られたら迫害される位の深刻さなのです。
せっかくなのでご紹介しますと、(皆さま「決死の告白」なので個人が特定される様な中身は省略致します)
※主語は共通して「若い人は~」です。
「自分たち教えてもらう事にさえ一苦労したのに、調べもせず直ぐに教えを求めてくる。」
「ちょっと叱ると『それは教えてもらってませんから・・』と居直る。」
「きつい事を言うとすぐにショボンとする。自分たちは鉄拳を振るわれる事もあったのに。」
「はっきり言って、仕事に対するスタンスがなってない。本当は怒鳴りつけたいけど、我慢している。」
「理不尽な事にナニクソ!とならない。すぐに折れる。」
「メモを取らない。グーグルで調べない。ツイッターで人に尋ねている。」
「仕事をやり残したまま、帰ってしまう。」
「わからない事を、全然考えない。」
等など、現状を嘆いた或いは怒った後に、
「でも、今そんな事をすると大騒ぎになるので・・」
「辞められると困るので・・」
「パワハラで訴えられると困るので・・」
「上からは、もっと優しく接しろと言われているので・・」
「ゆとり教育を受けてきた人たちなので」
と諦める理由が続き、
「ぶっちゃけ、もう若い人と関わるのがしんどいです。わかってくれるまで関わるエネルギーも無いです。もう自分が我慢すれば良いかと割り切っています。」
で締めくくられるパターンが多いです。
面白いのは、周囲から「あの人は優しすぎる」「もっと厳しくすべきだ」と評されている方が仰るケースが多いこと。一見大人しそうですが、実は荒ぶる心の持ち主でありながらも、誰かを傷つける事を恐れて、自分を押し殺している・・という構図です。
私も同年代なので、「それ、めちゃくちゃわかります!」とつい同調してしまうのですが、一方で勿体なさというか、寂しさを感じるのです。「それ位でへこたれんなや」「そんなことで諦める柄でもないだろう。」と。
心理学者であるエリクソンの、「ライフサイクル理論」によると、人は35歳ころから次世代に何かを残したいという欲求を持ち、それを満たす事ができれば次の成長段階に移行でき、逆に果たされなければ、そのままの段階で停滞感を感じるようです。「世代継承熱」と称されるものです。確かに、先人たちの世代継承熱により今の社会の発展があるといえますし、若いころに先輩方が色々とお節介を焼いてきたのもこれのせいだと言われたら頷けます。人類が連綿と燃やし続けた世代継承熱。当然私たちの世代も持っているはずのもの。だからこそ、この「人間らしい」欲求を、ジェネレーションギャップや時代の風潮で満たせなくなるのは、とても勿体無い事だと思いますし、世代継承熱を燃やしまくれる場がなければ(今の企業社会では、そんな場が少なくなったと言われていますが、そんな事、知ったこっちゃないと開き直り)、サッサと創ってしまえば良いのです。どうしても出来なければ私にご連絡頂ければ、即、場を創りに参りますね。あなたの深いため息が熱き深呼吸に変わる事をお約束します。お気軽にお問い合わせくださいね。
さて次回は中村君です。彼は一応20代なのですが、強烈に昭和(高度成長期あたり)の雰囲気が漂っていますので、たまに年上と話している気分にさせてくれます。