なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか〜その⑤〜 | NPO法人ソルナーチ 〜パキスタン学校運営・自立支援〜のブログ
前川航太朗です。


こんばんは!
今晩はとっても行ってみたかったレストランで食事をしてきま
考えてみれば、日本ってすごい国ですね。
いろんな国の料理を食べることができるんですものね。


ちなみに、パキスタンはカレーチャパティが主食ですね。
フルーツも無農薬で、めちゃくちゃ美味しいんですよ!
銀座千疋屋で5,000円くらいで売っているクラスのマンゴーがなん10~20円で食べれたりします。


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これまでの記事はこちら

「なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その①~」

→ 「
なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その②~

「なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その③~」

「なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その④~」

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  続きです。



農村部を廻って、アニールがこれまで教え続けてきた生徒たちと出逢って、

なぜ彼が、このような活動をしているのかを理解することが僕なりにできました。


簡単にまとめると、僕が見たパキスタンの一端の状況は以下のようなものでした。



①これまで貧困を理由に教育の機会に恵まれなかったために、特に農村部においては文字の読み書きすらできない人が多数。

②特に女性に関しては、仕事をしたくても、男性のように外で仕事をすることができない宗教観。
③イスラームでは、養う者のいない独り身の女性に対しては、男性と婚約することにより養われることとされているが、実際には独り身のままで生活に困窮している女性が存在している。


おそらく都市部でまともな教育を受けている層の方々は、このような現状には至らないと思います。

農村部ならではの問題です。


では、国は援助してくれないのか。

率直に言って、日本の生活保護のようなセーフティネットはありませんでした。
そして、実際に貧困に困窮している方たちが大勢いるという事実からは、
国の援助が行き渡っていないとしか言うことができません。


地域コミュニティーの中で、みんなが貧しいながらも助け合って分かち合いながら生きている、

それが農村部の現状だったのです。


それはそれで、助け合って生きていけるのであれば、このままで良いのかもしれません。

しかし、一番の問題は、貧しい人が貧困から抜け出すことができないどころか、
貧困の中で暮らす人が、年々増え続けていることが問題なのです。


現在のパキスタンの人口は約1億8000万人。

日本の約1.5倍です。
ちなみに、国土面積は、日本の2.1倍あります。


では、この1億8000万人は、今後人口はどうなっていくのか。

実は日本は減少傾向にある一方で、パキスタンはとんでもないスピードで人口増加が見込まれています。


なんと2050年には、3億3500万人に人口が到達して、

中国、インド、アメリカに次ぐ、世界第4番目の人口保有国になるというのです。
そしてなにより、パキスタン国内で貧困者の比率が年々上昇していることが問題なのです。


貧困問題の専門家として著名なアクマル・フセイン教授のレポート「Institutional Imperatives of Poverty Reduction」によると、
2011-12年度は人口の43.1%、2010-11年度は40.7%、2009-10年度は38.5%だったので、
年々、数%ずつ確実に貧困人口が増えていることになります。


なお、パキスタン政府は貧困に関する公式統計を出したがらず、
直近の公式統計は2005-06年度のもので、貧困人口は22.9%とされたにとどまっているようです。


パキスタンの貧困層のうち、3割が適切な医療を得られず、5割が教育を受けられず、4割以上の生活水準はひどいと言われています。
また、4%は劣化した土地に住み、1割は水が利用できず、6割は不衛生な環境にある。


これらの状況を考えてみて、パキスタンの未来を想像してみてください。



貧困に困る人ばかりが溢れ、食糧やエネルギーを廻っての争いが行われてしまうかもしれない。

生きるために誕生したたくさんの生命が、貧困を理由に無惨にも消えてなくなっていくかもしれない。
考えれば考えるほど、深刻だと思いました。


だけど、僕の目の前には、そんな過酷な貧困環境の中でも、

「もっと勉強したい」と瞳を輝かせながら僕に語りかけるこどもたちや、
「もっと仕事をして、社会に貢献したい」と語りかける女性たちがいました。


「あぁ、アニールは、それらの状況をすべて理解した上で、地道に活動を続けているのだ。」

彼の活動は、砂漠に一滴の水を垂らすような活動かもしれません。
だけど、その一滴の水から、たくさんの草木が生えてきて、やがては緑いっぱいの世界が実現するかもしれない。


「彼を手伝おう。」

彼と一緒に、まずは世界の一端から光を当てていこう。
そして、目の前にいる生徒たちの笑顔を増やしていこう。


そう思えたのです。

これは義務感ではなく、単純に「僕はこれがやりたい」と思えたことでした。
めちゃくちゃワクワクしたきたんです。


実際に会った生徒たちは、みんな大変な環境下にもかかわらず、希望を持って生きていました。
アニールが運営している寺子屋のような学校が、生徒たちの希望の光となっていたのです。



そうして、彼をサポートする形で、この活動を始めることを決めたのでした。



でも、日本人がパキスタンで活動して良いものなのか。
関わることで、自分の身に危険ではないのか。
たくさんの葛藤と、自分との戦いがある訳です。


「なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その⑥~」に続く。



(↓はじめてパキスタンに行ったときに出逢った子供の生徒たちと。)


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