<続き>

 

親父の手術前、久しぶりに弟と再会した。

弟が仕事が忙しい事を話していて、親父は、まじめに頑張ってるなら良いと喜んでいた

 

親父が喜んでいるのを良かったと思う気持ちとまた裏切られる心配があった

 

その後、東京に帰省すると弟も呼んで、親子三人、または嫁さまと四人で食事をしていた

ただ、自分が弟に事前にメールしても返事来ず、電話しても出ない事が多く、毎度イライラしていた(親父の電話には出ていた)

 

弟の酒屋は、銀座・歌舞伎町などの繁華街のお店への配達が中心であった

数店舗のマネージャーをやっていて、営業や配達など問題欠員あったら駆けつける何でも屋で、管理職であった

 

全国で業績が良かったという事で、大手ビールメーカーの研修旅行(?)に呼ばれてフランスに3週間ほど行った事もあった

仕事は順調そうだった

 

自分には連絡が来ないが、嫁さまには何度か連絡が来て、泣き言を聞いて貰っていた

 

3年ほど前、弟の部下が会社のお金を使い込んでいた。

弟は管理者として責任を問われていた。


弟は、部下は良いヤツだから、そんな事をするとは考えてなかったと言っていた

管理者がちゃんとチェックしてれば、部下がそんな事を考える事なかっただろうと説教した

降格の話しが出ていると聞いたが、生活の為にも、会社には絶対残る様に伝えた

 

結局、全降格で、新人と同じ扱いになった

本人は、当初へこんでいたが、何度か電話しているうちに「一から出直す」と前向きな気持ちを表していたと思う

 

一昨年の12月、嫁さまにLINEで連絡が来た「脳梗塞になった」

話しても、ろれつが回らなく聞き取りづらく、手足に痺れ・麻痺が残っている状態

休職をして、リハビリをしている

 

会社から、退職を促されている。障害の支援金と退職金が〇〇万円あるから、それでリハビリに専念する様に。元気になったら再雇用すると。

そんな話しに絶対乗ったらアカン!会社に絶対残る様に説得した!

リハビリの状況などを連絡すると言ったまま、結局連絡が来ることは無かった。

 

冒頭の再開から、アイツから自分に連絡が来た事は無かった。

毎度、嫁さまに連絡が来て、その後、自分が連絡していた


先日、弟からLINE通話が来た9時30分、出れなかったので、折り返した

すぐ通話となるが、

「〇〇です・・・・・・・」名前を言って黙っている

「なに?」

「・・・・・・・」黙っている

「仕事中なので、要件を言え」

「ごめんね」 ブチっと通話が切られた

 

後で親父に電話して聞くと、生活保護を受けて、引っ越しをする電話だったとの事だった

自分も最悪の事は想定していたし、嫁さまに迷惑だけはかけれないと思っていたので、自分から状態を聞くことはしなかった

 

結局、リハビリの具合も仕事がどうなったのかも、どんな生活をしているのかも、分からない。けど、ここまで来たら、話しをする事もない。

 

彼に送ったLINE

「規則正しい生活をして、しっかりリハビリする様に。自分の為に。以上。」

 

たぶん、自分から連絡する事はない