出会いは12年前
長女が一歳を過ぎた数ヶ月後だった。
小柄だった娘は
一歳を過ぎても抱っこ紐で移動できたので
どうにか生活は出来てた。
しかし、このままでは無理があり
いよいよ東京より呼び寄せたのである。
そうしてやって来た カノジョの名は
アンジェリーノ
それからというもの
カノジョにはどれ程お世話になった事か!
きっと休日なんて無かっただろう…
何処へ行くにもいつも一緒だったから。
子供達の成長も、
仕事に奮闘する私も、
家族とのお出かけも
いつも付き合ってくれた。
そんなカノジョを私はいつしか
人生の相棒と思う様になった。
相棒は時折、メンテナンスを強いられる。
私が無茶をするからだ。
無茶する私を支えてくれて傷む相棒を見ては
もう別れどきかなぁ…と思ったり。
けどやっぱり好きやし、
また宜しくね!とお願いし付き合って来た。
メンテナンスのオジさんにも
一生ものだよ!!!!っと
太鼓判を押され、
もっと大切にしてあげよう!
あと10年は連れ添えるかな…??
と思っていた矢先だった。
その日、突然ピンチに立たされた私は
いつもの様に【お願い!】っと心で叫んだ後、
相棒を勢いよく走らせたのだった。
今までも、何度も何度も
こうして私のピンチに強力してくれた相棒…
しかし、この時は
【キャ〜!!!!】っという悲鳴と共に
動きが止まった…
一瞬、何が起きたか分からなかった。
後ろを振り返ると
可愛い姪っ子の小さな小さな足が
後ろタイヤに挟まっていたのだ…
私は悔やんだ。
今まで沢山のピンチに追い込まれる度に
焦りながらも強い想いで何とか凌げて来れた
自分の習性を…
古くて壊れているのに、
まだ乗れるからと勿体ぶってなのか面倒だからか
そのまま乗り続けて来た事を…
相棒であるカノジョを【大切】にしようと
まだ手放せずにいた自分を…
我が家へ遊びに来た可愛い姪っ子を
【大切】な姪っ子を
何故、こんな目に⁉️…
事焦っても、百害あって一利なし
いつも子供に言い聞かせてるのに
何てことを…
不幸中の幸いと言って良いのか、
姪っ子の足の怪我は大事には至らず
回復に向かってるようで胸を撫で下ろした…
そして急に
もうお別れだ…と思ったのだ。
あんなに愛着があって苦楽を共にした相棒を
こんなあっさりと捨てようとしてる自分にも
少し驚いた。
でももう、乗りたいと思えなくなってた。
そして私は【大切】にする【大切】に思う事を
取り違えてた様にも思えて来た。
今日、意を決し別れを告げようと
相棒を引渡しに自転車屋まで乗って行った。
事故後は別の自転車に乗り換えていて
2日ぶりの相棒だった。
あれ?
めちゃくちゃ違和感…
こんなに乗りにくかった⁉️
そして重たい…
その違和感がまるでサインの様で
あぁ…もうホントに別れだね、と思った。
感謝しか無かった。
最後だと思うと切なくもあった。
ただの自転車じゃない。
自転車しか乗れない私には
本当に人生共に歩んだ相棒だから。
相棒よ!ありがとう!!!!
心からありがとう。
そして、自転車屋につか着くと定休日で閉まってた。
相棒が突然の別れを惜しんだのかな…
気持ちの整理いるもんね
あと1日だけね。
