コロナというものが世界中に蔓延して海外旅行という娯楽が世の中から消えて、
私たちの仕事がゼロになってもう間もなく1年がたつ。
去年の今頃はアフリカ各国の相次ぐ「国境封鎖」政策で大混乱していたっけ。
これまでも疫病やら風評被害やら内戦やらで仕事が一時的にストップしてしまったことはあった。
だから私たちは知っていた。「この仕事はもろいから、何か別の収入源も作らなきゃ!」。
なぜそういう話になったのかうろ覚えなのだが、「何をしようか」って確か忘年会 酒の席で「犬猫預かるホテルの仕事とかどうよ」と盛り上がった気がする。
これなら犬猫飼ってて海外旅行で留守にするお客さんを取り込んでいけるんじゃない?と。
そしてコロナのコの字もないような2019年3月、スタッフ3人分どーん!と
「ペットホテル養成講座」の通信教育を申し込み危機的状況が来る前に準備を開始したはずだったのだが・・・
もちろん本業が忙しくて提出期限締め切り間際にあたふたと「勉強」というよりは「答え探し」で問題集を埋めてとりあえず「修了証」をもらうという、ほぼ役立たずの結果に終わってしまった。
なぜ犬だったのか。どうしようもないぐらい犬を愛していた訳ではないのだが、その気持ちを変えたのが16年間実家で暮らしていた犬の死だった。
いることが当たり前だった子が消えてしまった時に、どれだけ存在が大きかったのか、私たちにどれだけの幸せを与え続けてくれたのか、しばらく思い出しては電車でもどこでも泣いてしまう日々が続いた。
自分の住まいが犬を飼える環境ではなかったが、その寂しさを埋めるためにペットショップに通ったり、散歩中の犬に触らせてもらったり、テレビ番組で犬を見たりで自分を慰めていたが「また犬と暮らしたい!」という気持ちはますます強くなっていった。
犬を飼えないのなら犬と触れ合える何か・・・ということでペットホテル開業!とか言い出したのは私だったのかもしれない。おそらく。
そして2020年1月、1匹の犬とある意味運命的な出会いをする。住まいの大家さんの協力もあって無事我が家に家族としてお迎えすることができた。
が、寄生虫やら生まれつきの大病やら抱えていて、しょっちゅう病院通い。2度の大手術。仕事はフルで忙しかったが、休みをもらったりその時代から在宅ワークさせてもらったりと理解ある協力的なスタッフたちのおかげでその困難を乗り越えることができた。
自分は経営者であり、ある程度の自由もきくし、仕事も家でできることが多かったからありがたい環境だったが、私と同じような境遇で仕事を休めない人たちはこういう時どうするんだろう・・・と思い始めたのはその頃。
犬を安心して預けられるような、見てもらえるようなたとえば幼稚園とかペットシッターとかそういうシステムとかあればいいのに、と。
ペットホテルみたいなサークルの中に1日中預けておくのは絶対嫌だし、と。
ということで昨年春に犬同伴可能なオフィスに引っ越しまでしてしまったわけだが実際連れて行くと慣れない環境で全然落ち着かない。
小さなサークルまで購入したのだがきゅんきゅん鳴くし、こちらも気が気じゃない。
気になって私の仕事もはかどらない。結局買ったサークルもほぼ使うことなく同伴出勤することもなく今に至る。
実は本業がゼロになり、時間がたっぷりできた時にさらに懲りずに申し込んだ通信講座が「老犬介護士養成講座」。
旅行業以外に興味が持てることって「犬」以外に思いつかなかった。
なら色んな勉強して何かきっかけをつかもう、と再びその道を志すことに。
犬を家族の一員として大事に大事に暮らしている人たちも多い中、
「思ったより育てるのが大変」「吠えてばかりで手に負えない」「老犬の世話が大変でもう無理」さらに「自分が年老いて犬の面倒を見るのはもう無理」。
こういう理由で飼育放棄をして愛護センターに持ち込むケースが後を絶たない。
懸念はしていたが、ステイホームでヒマになった人たちがあの時期続々とペットを購入し始めたらしいがそれに比例して、「こんなに手間暇かかるなんて」「仕事が戻ったら世話する時間がない」と放棄も増加中。
じゃぁ人間みたいに犬のデイケアサービスとか一時預かりとか訪問サービスとかがあれば
そういう人たちのサポートになるのかな。飼育放棄をとどまるきっかけになるのかな・・・
何かできないのかな。
そんな時に出会ったのが今後立ち上げる予定の新規事業。
長くなりましたが・・・私たち、ワンちゃんネコちゃんのお世話する仕事目指します。
この子たちが一番安心できる「我が家」に居ながらにしてお世話をお手伝いします。
まだまだ研修途上。
我が子の世話ならまだしも、ヒト様の大事な大事な家族をお世話するお仕事。
どうなるかな・・・できるかな・・・
これからソルパラチーム一同の苦戦ぶりをSNSやブログで紹介していきたいと思います。
どうぞ皆さん、熱い応援お願いします! ・・・と長くなりました。
ワンコ、にゃんこがヒトと幸せに共生できる社会作りに貢献できますように。。。。