グレーンは、旅行間際に歯の治療をしてそこが痛いと言った。
 
 
「その歯の痛みだけど…」
私は、咳払いをし背中を真っ直ぐにして(占い師みたいに振る舞って)
「今、こんなことしてる?」
日記帳の新しいページを使い、歯の絵を描き‥身振り手振り‥スペイングリッシュで話し始めた。
 
 
彼は、的中率100%の占い師に当たったかのように、目を大きくし、首を振り続けた。
「君の言うとおりだ (°°;)」
 
…純粋さがにじみ出ていた。
 
彼は続けて
「そう、出発の一週間前に治療を始めたんだよ。先生に旅行することを伝えたら、“大丈夫だろう”と言った」と話すと“ここだよ” ノートに奥歯の絵を描いた。
 
 
 
私は、奥歯の断面図を描いて‥
 
「その歯には…ガスが溜まっている」
静かに言った。
 
 
 
彼は唾をのんだ。
“ガ‥ス!?”
さらに、目を大きくした  (°°;)
 
“ウミが出たがって内圧が高まっている”をうまく言語化できなかったので、何個も歯の絵を描いて、根の治療をしている歯は何をしているのか、順を追って説明した。
 
 
彼は度々首を振りながら、何かを言っていた。
そうか、そうかと納得する様子だった。
 
柔らかい蓋なら、何かを刺して外してしまえば楽になるし、可能なら歯科医院へいき、外してもらえばいいと全身全霊で伝えたら、ちゃんと!伝わった。
 
「OK.様子を見て、そうする。外れなかったら、歯医者行くか、、ガマン、かな」そう言って、赤ら顔で笑った。
 
 
 
ドンピシャだよ!
みたいなコトを言うと、図解のノートを引き寄せて愛おしそうに眺め、、なでた。
 
 
…(・・?)
 
 
 料理が運ばれてくると、2人の顔は輝いた。
筆記用具を片付け、座り直した。
互いの皿を中央に寄せ、シェアしたいものを選んで、と。
 
なんか、、本当に小学校時代みたい、と思い出した。なつかしいな、、
 
 
美味しいね!笑顔で、モリモリ食べていた。
 
 
しかし、、どことなく 、サッサと食べている感がする2人だった。
 
 
!!