来週週と再来週、それぞれ別のホテルを1週間ずつ予約できた。
これで一安心。
寝る場所がある、こんな当たり前(に思っていたこと)がひとり旅ではとても有り難いことになっていた。
何もしなければ、日々『未定』なのです。
この事が、どれほど心の状態に影響するかを知りました。
寝る、食べる、話す、リラックス、、に一生懸命なのですから。
大切な、優先する活動になっている。
明日からどこに寝よう、こんなことに動き回るなんて思いもしなかった。
私は、、まだ“…あまい!”そう思うのでした。
この“天使たち”のホテルは今日が最後だ。
“朝食付き”も今日まで。
来週からのホテルはない、
朝ご飯、楽しんでこよう!
私はいつもより、気持ちオシャレしてレストランへ向かった。
早くに行ったので空いていた。
ゆっくりじっくり頂こう♪
なんだかウキウキして、明るい顔になっているのを感じた。
覚えてくれたのか、給仕の男性は私を見るなり直ぐに、窓際の席が整っているかをチラッと確認し
「おはよう!今日‥早いね?」
時計を指した。
ほとんどの人が、何かを示しながら話してくれていた。
すごく温かい。これだけで、緊張が和らいだ。
「おはようございます。今日でここに滞在、最後です。楽しんで、、ゆっくり、、食べて、心に……」
“思い出にしたい”が分からなかったので、ハートを指した。
「あぁ、そうなのかァ。さぁ、こちらへ。ゆっくり味わって!カフェオレだね‥スペシャルな。素晴らしい“思い出”になるよ。」
優しく言うと、背筋を伸ばしてお待ちください、とやる気を見せる風にした。
……ジワ~ンときた、、
キラキラ注ぐ陽光に身を委ねて待った。
この窓際、大好き。
コーヒーをテーブルに置くと、「楽しんで。パン、焼きたてだよ」とウィンクした。
「‥やったあ!クロワッサンとスクランブルエッグ、大好きです。チーズ三枚挟む、、おいしい!…合ってますか?緊張すると、うまく話せないです」
私はバラバラにしゃべった。
「すごくうまくなってる。分かるよ。緊張しないで。だって、、ここは“グラナダ”たョ!?」手を広げてニッコリとした。
「“天使たち”のホテルだし!」私は元気よく続いた。
彼、、そして隣のテーブルでひとりゆっくりコーヒーを飲んでいるご婦人が、目をまん丸にして、、
笑顔で首を振った。
「まぁ、スペイン語、お上手ね。私より!」頷きながら、白髪混じりの品性漂うそのご婦人は、真っ直ぐ、美しいグレーがかった瞳を向けて言った。
彼らの眼差しは、私の勇気になる。
言葉は、最高の励ましになる。
その朝は、美しい、宝の時間になった。
色あせない、鮮やかな思い出として。