家を出る時、気のせいか、、
母がやけに“軽装”だったので「ん?」と思った。

駅に着いて改札を入ると、母は何も言わず立ち止まった。
笑顔で、何度も頷いて手を振っていた。
入って来なかった。


やっぱり!あの服じゃ、新宿へは行かないだろう。
電車に乗る時にはオシャレする人だもの!
ほんと、女優だよな。私は呆れた。


しかし、誰もいないホームで電車を待っていると、視界の先には改札口で背伸びして手を大きく振る母の姿が見えた。


途端に泣いた。
心細くて、不安に襲われ、電車に乗っても泣いていた。
緊張の限界だった。


バカみたいだが、、私にはこの別れのシーン、今でもじわりと来ます。
(・_・、)




つづく