「年収103万円を超えるとどうなるの?」
先日、妻に聞かれました。
パートや派遣で働く方が気にするこの数字。少し調べました。
ネットではすごく丁寧に詳しく難しい言葉で説明されているのでとても分かりにくい。それだけ制度も複雑なんですが、まとめてみます。
注意:税金を巨人にたとえています。喩えたことで逆に分かりにくくなっています。ご了承ください。
そもそも
空いた時間に少しだけ働いて自分のお小遣いがほしい!
でも税金がかかるくらい働くのはいや!
そんな方がパートで働いていらっしゃると思います。
「パートでもらったお金、少額であればその分は税金かからないよ。」そんな意味の話です。
3種の巨人として説明します。
1.見えない謎の存在。103万円。
よく耳にするので、これを超えたら何十万と税金が襲ってくるのでは。とむやみに悩んでしまうこの数字。制度名称が変わる区切りの数字とはなりますが、103万円を超え、141万円までの方は少しずつ減りますが、ちゃんと控除があります。
先日、聞いた話では「計算したら年収が112万円になってしまった!!!」という方がいたそうです。
超えた所で突然巨額の税金がくる訳ではありません。
103万円から超えた分だけが課税されるので、112万円の場合で夫婦で負担が増えるのは多く見積もっても25,000円くらい。
壁を越えて大型巨人が攻めてきた!リヴァイ班早く来て!って話ではありません。壁に穴が開いて小さな巨人が入ってきた程度の話です。ジャン&コニーでも勝てます。
急に負担が大きく増える訳ではないので、103万円を気にして仕事をセーブしなくても、着実に収入は増えているので、安心していただきたいと思います。
2.突然現れる大型巨人。130万円。
103万円は小型の巨人みたいなものでしたが、130万円は大きいです。こっちのが重要。
130万円を超えると社会保険の扶養の条件からはずれますので、健康保険と年金を自分で支払わないといけなくなります。社会保険の金額をおよそ20%くらいとすると、年間で26万円。これは大きい。
よく言われるのは
「130万円を超えるなら155万円は働かないと損」
155万円と言うと毎月の給与では13万円。そのくらいたくさん働かないといけなくなります。この壁は大きいです。
「大型巨人来た!こうなったらこっちも(嫁が)巨人化して駆逐してやる!!」くらいの覚悟が必要になります。
3.もうひとつ注意が必要。103万円。
旦那さんの勤め先によっては家族手当の条件を年収103万円以下にしている企業が多いそうです。
「壁の中なら安心かと思ったら、味方にも巨人いた!女型!しかも超強!」とならない様に注意してください。
- 今後の改正では、配偶者特別控除枠103万円~141万円の枠を広げることになっています。単純に103万円が壁だからと仕事をセーブしてきた方にも、どんどん社会進出していただきたい、という狙いだそうです。
- 難しい部分を省略して、噛み砕いているので本来の税制の意味とか無視しています。 間違いに気付いた方はこそっと教えて下さい。2016年10月からの106万円の壁などは省略しています。