臨時収入じゃわい!!まさか…まさかの寸志、新任された課長から唐突に呼び出しを食らって藤井さんと「何やろ???」って噂してたんよね。悪い方へはなんぼでも考えられっけど、えぇことなんぞ思いつかんがな。そんで逢うてみたら寸志(1万円)を頂き更に勤務上でのあれこれを聴かれた。働く上で改善して欲しい所があれば会社側からも全面的なバックアップをしてくれるんやと。
新任の課長と直に話をすんのは初めてやが我々の取り越し苦労に終わって、ホッと胸を撫で下ろしたが今度の課長は随分若い。どない見ても30代後半にしか見えんし直属の上司でもある加藤さんが、こんな若い上司に対して丁寧に喋る様は逆転する地位の違いを感じるわ。そら俺等かて敬語で話すけど社員ちゃうもん立場もちゃうねんし当たり前のことやが、加藤さんのような社員が若手の社員に役職を越されてどんな気持ちやろ?きっとこの差は学歴やと思うけどな。
実力社会の時代になって出世は学歴やぅて本人のスキルで左右する現代やのに、古株の企業てのは今尚も学歴が将来の指針になってんやなぁ。100%パーソナルで能力を決定せぇへん日本は全然欧米に遅れてんのは事実やが、多少実力主義に変わっただけでも進歩したやん。
昔と違うて何でもかんでも機械化されたりコンピューター化されたり、確かに便利になって人手を必要とせぇへん世の中になったけども、俺と藤井さんがやる現場はそんなん不可能な仕事やねん。だからこそ俺達が働けるわけやけど、手作業やからその分やたら失敗が多いのも事実。仕事の出来栄えや勤務態度そして人柄は信用して貰えてんので、恐らく今後も続けて雇うてくれそうよ。ただ危険な薬剤を用いるので健康面だけが少々不安で発癌せんように気ぃつけな。
あと何年体が動けて無難に働けるか分からへんけど定年まで稼げたら有り難い。夢にも思てなんだ寸志を頂いて2件の支払いが出来たし、皮算用やが来年の寸志が楽しみなってきたわ。