俺は製粉業界てのは1年通して需要が安定しとぉ業界やと思ててん。ところが夏場に入ってからメッチャン暇になって作業が無くなり、丸1日ボォ〜っと同僚と井戸端会議して終わることが屢々あんのよね。仕事を全然やらんと日当貰える会社なんて俺の長い人生の中でも初めてで、こんな企業が存在すること自体ホンマに信じられへん。働かんで金が貰えるん傍目から見たら羨ましいかもしれんが、現場に居る俺等にとっちゃある面苦痛なんよな。何でって退屈で退屈で就業までの時間が長いんやで、話が途切れたら寡黙の状態がズーッと続くんや、この無言の空気ほど忍ぶに忍べん時間はあらへんぞ。

   但し弘中さんと話すん嫌やから藤井さんと時間が潰せるように考えて、巧いこと作業を調整して立ち話で1日潰すんは藤井さんとや。弘中さんとは無理矢理何らかの作業をやるようにしとんよ。何故ならあの人は日頃からサボる人なんで暇になったらボケ老人のように徘徊する。だからサボるん防ぐために俺が年上の弘中さんを命令してんやわ。彼は64歳の子供で物事の判断や善悪の常識を知らんので指導したらんとあかんのよね。故に俺等や会社に迷惑かけても危害与えても反省せぇへんし恥ずかしいとも思とらん。一丁前の面しとっても脳みそは石ころ程で、知能は下等な昆虫ゴキブリが相応しいわ。

   俺の会社には数社の業者が作業してんやけど、それ等の業者は工場の指示で動いてんやと思てたらちゃうみたいで、銘々の会社が独自に工場で働いとぉらしくNIPPNやのに別会社同士の勤務やわ。工場全体で150人前後働いとぉ思うが日本製粉の正社員は50人ぐらいかな?それもあってか非常にのんびりした会社で、従って暇になって井戸端会議してもお咎め無し。俺等はNIPPNの雇われやけど他業者との疎通が悪いので、これを改善したら大分暇が減るねん。する仕事はあんのに俺等の現場へ回す木枠の作業する業者が遅いから、こんな風に後手に回って暇になんのや。上司に意見して改善を促すつもり…