佑佳ちゃん男性像の理想が高うて甚だ俺は苦笑いするしかあらへん。何とか早うえぇ男と巡り逢えて仕合せを掴んで欲しいねんけど、昔と違うて近年は中々難しいご時世やんか。1つには恋愛結婚が当たり前になって見合いなんぞが極端に減り、機会を設ける場が著しく減ったしね。

 佑佳ちゃんが勤める職場は零細企業で謂わば身内の工場やよって、泥臭い所謂3Kの代表              格で鉄工所なんよね。社員かてオジンとオッサンで若い男はおらんし、母親の看病で苦労した娘やから人並みの恋愛を経験しとらん不憫な子で、故・邦子の代わりに俺の目が黒い内に見届けてから死にたいけど、俺の家系は代々早死にする血筋なもんで後何年命が続くか自信が無い。

 嗚呼このこと前にも書いたことあったっけ?ただ昨晩電話で「私の相談相手が居なくなるん嫌やから長生きしてよ」って言われたけども、俺は「佑佳ちゃんはもっと若い相談相手見つけな、早う仕合せになってくれへんと安心して死なれへん」そんな戯言を話したんや。佑佳ちゃんからは事ある毎に喋る決まり文句みたいなもんで、耳に胼胝ができるくらい聴かされて食傷気味なんよ。

 俺は華やかな人生を送ってこれなんだし縁が薄かったんかもしれん?でも最後の最後…正しくネットショップで花を咲かせて梓に譲りたい、俺の人生で総括の結晶が終焉の花道になろうて?

 

 月曜は支払いをするために週1バイトを休んだが、木曜の場所は(?)やけど仕事はやれそうや。この半年間の苦難を漸くにして峠を越えれそうで、来月からは徐々に生活がマシになる予定。半年の穴はデカいし完全に良ぉなるまで時間かかるが、貧乏の極致は今月一杯で終わるやろ?

 俺は佑佳ちゃんに向かって「貧乏」を口走る癖があるらしく、対して佑佳ちゃんは「貧乏ちゃう」て是正する。貧乏と思う俺の意識と偶々不運と思う佑佳ちゃん気持ちのありようやが根が深い。