今日はスリップについて話したいと思います。
皆さん異口同音『自分がスリップするのは構わないが、自分のせいでほかの人がスリップするのは嫌だ』
と言いますね。
アルコール依存症は、他人がスリップするとなぜか周囲も立て続けにスリップしてしまう連鎖反応を起こします。
入院中となりのベッドの方が抗酒剤を飲んでいたりすると、アルコールの臭い(酒精のせいか)でやられて吐きまくったりもします。
私も二回ほどスリップの臭い(隣のベッドの方が日本酒をワンカップ飲んだらしく)で気絶しそうになり点滴を受けました(笑)
スリップはスリップを呼びます。割りと有名な話です。
今日は入院中に大変お世話になった方が(退院してすぐ入院した)、エレベーターで一緒になり『ぼくねぇ、スリップしちゃった…………』
あああああ、そんな地獄の釜の蓋を開けちゃったみたいな顔しないでええ!!
のみたくなる日もあるの分かりますから!
病院にいたらそりゃストレスもたまるし、なにより『飲みたくて飲んだ訳じゃない、アルコール依存症はそういう病気なんだ!』って身に染みて分かってます。
そんな時はそっとしておきます。自分を責めないで欲しいから。
病気になりたくてなるひとはいません。
まさか自分が病気になるなんて思いませんから。
ましてやスリップしたあとの後悔なんて、『私なんか地球のゴミだ……………』くらい落ち込みます。いやまじで。
とにかく落ちるんです。
落ちたらまた上がるしかないからいちからやり直し。
他人は口出しできません。
でも、飲まない、飲まなかった選択をしたひとが居てくれるだけで救われます。
人間が感じる寂しさの根っこって、似てる気がします。