器から放たれる妖気 | solid alone

器から放たれる妖気

林邦佳さんの器は一筋縄ではいかない

気品のある染付けを作るかと思えば
色絵に見るその大陸テイストは、単に質感が高いという言葉だけではとうてい表現出来ない

実はボクはずっと林さんの器に、大好きなマンガ家との共通性を感じていた
諸星大二郎さんである
その(ちょっとグロい)大陸テイストだけではない
逆に見るヒトを突き放し、あざとさが全く感じられない
自分のやりたいことだけを自分のできる分だけやっている(と思う)
今回調べてみると二人とも同い年(1949年生まれ)だ、すごく驚いた
偶然かなあ

正直言って林さんの色絵はガンガン使えない
これはボクの主義には反する
でも器から滲み出るオーラとその一種異様な雰囲気が上を載せるものを選ぶのだ
変な物を盛ると祟られそう(笑)
だからボクは果物を載せて使うことにしている
そして使うことで林さんと勝負している気がする

ボルボ244に乗り、リッケンバッカー360を愛する林さんご本人は、和やかなヒトだった
でもその作品から放たれる妖気は、協調を拒み孤高であろうとする

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