ベルトーネの忘れ形見 | solid alone

ベルトーネの忘れ形見

Alfa Gtは良くできたクルマだ

成り立ちはそれほど志が高いわけではない、カロッツェリア の企画としてよくある手法だ
既存のシャーシとインテリアパーツ、ボディパーツを組み合わせ
その上にスペシャルクーペボディをのっけて一丁上がり~というクルマ
でもフィアットはこのクルマをカロッツェリア (ベルトーネ)に生産委託しなかった
その結果このクルマは単純にパーツをインテグレーションされたクルマではなく
壮大なTipo2/3プロジェクトにかけられた全てのリソースの恩恵を享受し、熟成された
そしてそれらがビックリするくらいハマってしまったのだ

まずFIATブロックのJTSエンジンがかなりイイ
155に10年乗ったボクが感じたそのままを書くと
ツインスパークエンジン(16V)と比較して非常に精緻な回転フィールが感じられる
一番近いのはBMWのバルブトロニックかなあ(V-TECとはちょっと違う)
バルブが変わった時の加速は非常にドラマティックで、まるで昔のターボ車のような2段加速をする
少なくともGMブロックベースのJTSエンジンとは全くの別物だ。
でも古くからのAlfa党にはもっと荒々しいツインスパークが好まれるのかも?
欠点はリーンバーン起因でオイルが非常に汚れやすいこととミッションの感触
FIATブロックのJTSエンジンはもっと評価されていいと思う今日この頃

次にハンドリングがイイ
初めて運転したときクイックさに驚いた
そして運転を続けているうちに鼻の軽さ、曲がりやすさに驚いた
結果的にTipo2/3プロジェクトのトリを取ることになったこの足回り
155と全く異なることはモチロン、熟成がここまで進んだのかと感慨も新た

次にインテリアがイイ
147からトレードインしただけなのだが
元々の147のインテリアがCセグメントの中で圧倒的な高質感であり
フランス車のEセグメントにも勝ってるレベルだと感じている
(ここでいう高質感はマテリアルとテクスチャーに関するもので
チリがあってるとかそういうハナシではない)
やはりFIATグループにおいてAlfaとLANTIAは大事にされているなと感じている

最後にその流麗なスタイルだ
以前このクルマのデザイナーは誰?と書いたが、
その後の調査で Giuliano Biasioなる人物であることが判明
現在はトリノデザイン社に在籍
最新作も、そこはかとなくAlfa Gtと同じ香りがして美しい

と、徒然なるままにこのクルマとの蜜月について書いてきたが、
まさかこのクルマがベルトーネ最後のクルマになるとはね
ヌッチョが御存命ならなんと言ったか・・・

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