芳醇な造形 | solid alone

芳醇な造形

ホントは小型セダンが好きだ。

今でも大好きなMB190E(ブルーノサッコの中で一番好き)のあとAR155を選んだのは
端整さに加えちょっとだけアバンギャルドさを入れたかったからだ。
予想以上にすばらしかった155。
すっかりAlfaに洗脳された9年間の後、何を買うかかなり悩んだ。
AR156のカタチはボクにはエモーショナル過ぎると感じられたし、
他にこれだと積極的に選べる小型セダンが思い当たらなかったからだ。
そんな中で2003年ジュネーブショーでベルトーネからデビューしたのがAR Gtだ
(いったいGtのデザイナーは誰なんだろう?)。
本当は2ドアクーペなんて眼中にないはずだった。でも心打たれてしまったのだそのカタチに・・・

ネガティブな要素はたくさんある。
だってシャーシは156だしインテリアは147だし、おまけにフロントフェンダーは147GTAと共用だ。
しかしながらそれに対しても余りあるくらい美しいと感じてしまったのだ。
でもセダンではない。だから実車を見る前からすでに自分自身に言い訳をしていた。
リアシートは広くてセダン並みと書いてあるとか、AR159はかなり大型化するらしいとか・・・

試乗は隣県のアレーゼに行った(ボクの住む街にディーラーはないのだ)。
もちろんエクステリアは一目で気に入った。購入決定!
でも問題もいくつかあった。
まずインテリアは黒一色とかなりさびしい。
(造形はとっても気に入ったのだが、そもそも黒の樹脂パーツは質感が低く見えがちなのだ)
155のライトグレー内装をすっかり気に入っていたボクは納得出来なかった。
次にLHD/MT仕様が3.2L V6しかないこともひっかかった。
試乗すると2LのJTSエンジンの方が圧倒的に鼻が軽くてよく曲がるし、
第一3.2L V6はちょっと高価すぎる。
そこで、寝食を忘れ、日夜熟考を重ねたあげく(実はあまり深く考えないで)
重大かつアグレッシブな決断をした訳だ。
『そうだ個人輸入して好きな色と仕様にしよう』

今でもスゴイですねARを並行で入れるなんてとよく言われる。
しかしながらボクは現在のARのクオリティと
信頼できるガレージがあれば何の不安もないと言い切れる。
早速行きつけのガレージに相談し、京都の業者を通じて本国にオーダー。
そして待つこと4ヶ月、日本にたった一台のエンジ色の外装色とライトグレーの内装、
そしてLHD-MTで2.0JTSエンジンのAR Gtがやってきた。

今年最初の車検を受けたが、全くノートラブル。
そのボリュームのあるエレガントな造形は毎日眺めていても今だに十分新鮮だし、
熟成された156という表現がぴったりのハードは長距離ドライブでの疲労感がTTとは全く違う。
やはりGtはGrandTurismoなのだ。
というわけで今までの所有車同様、10年間いつも新鮮な気持ちつきあえると思うし、
愛着は時間とともに増加傾向にある。

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