戦士の銃Kサツからのお知らせ
※登場する団体名などはフィクションです。

まず最初に重要なことを言いますが、戦士の銃=コスモドラグーンはSF銃でありながらそのデザインの80%はコルト・リボルバーです。
バレルと後部エネルギー開閉ボルトと上に乗っかってる長い台形のパーツ、大まかにこの3点のみを除いてしまえばフレーム、シリンダー、そしてグリップ廻りに至る大部分はまんまコルト・リボルバーと同一デザインと言っても過言ではないことが分かります。
つまり、デザイン的に言えばコスモドラグーンのこの80%の部分だけは実銃そのままの造形なので架空銃でもSF銃でもありません。立体化するならコルト・リボルバーの構造/造形を押さえとかないとありていに言って失敗します。
いや別にあまり興味ないんだが、、、という方はこの先もっとマニアックで退屈きわまりないと思いますので読まれない方が良いと予め明言しときますので後から文句めいたことは言わないでくださいw
で、
言葉では5千文字くらい費やさないと説明しきれないくらいに複雑なのがグリップ廻りの造形や構造なので画像をいくつかアップします。

フレーム本体とグリップ廻りとの分割は↑このようになってます。ので、分割式にしないにしてもこの分割ラインを無視してしまうとおかしなことになります。
グリップ底部は完全に直線。基本的にバレルなどと並行です。

▲グリップを外したところ。
グリップが張り付く部分は本体フレームよりも左右の厚みが薄くなってます。
下から見ると↓これくらい。トリガーガードよりちょっと広いくらい。

なのでその分グリップの厚みもそこそこあります。
グリップ最下部↓

グリップ=茶色の部分は上から底部分に向かって三次曲面で広がっていく複雑なフレアデザイン。平面になっている部分は一切ありません。
上側=銃の本体側は真ん中のフレームよりグリップの厚みが小さいですが底部ではグリップの方が厚みが大きく逆転します。
細かいことを言えば左右グリップ底面部は外側に向かって若干スロープが付いた平面です。
この部分が言葉ではもっとも説明不可能なので画像や立体物を見て把握するしかありません。
これらグリップ廻りの構造や造形をハッキリと把握した上でパーツ同士の寸法比率やサイズのバランスも考慮しつつ、さらに欲を言えば造形美とでも言うべき曲面のハーモニーをも取り込めたなら完璧だと思います。
実際には色々な都合で細部をハショらざるを得ないにせよ、事実を把握した上で敢えてそうした結果なのかそうでないかの違いは仕上がりに表れると思うんですよね^^
それと、フレーム本体を下から見たところ↓

左の2丁は前に行くに従って左右幅が小さくなっていってるのがお分かりでしょうか。
一番右側だけは左右幅が平行です。
コルト・リボルバーは左の2丁のようになるのが正解です。
どうでもいいような部分ですがさにあらず、、、

特に1/1スケールではバレルの太さやシリンダー前側のタマゴを埋め込んだような部分との兼ね合いにも大きく影響します。
右は厚すぎるフレーム左右幅と細いバレル径との辻褄を合わせるために本来なら必要のない(=存在しない)面取りをしています。
ちなみに一番右はダイキのウォーターガンです。
敢えてそうしているというのなら話は別ですが、おそらくコルト・リボルバーに馴染みが無く手にしたことすらもあまりないような方が設計したとしか思えない造形が随所に散見されます。でなきゃ想像上の架空銃だから細部もなんとなく想像で大丈夫だろうと考えたのか。
私が個人的にダイキを推さない理由はそういう思想が見え隠れするからです。
それぞれ別の原型師が造形した全くの別物ですがかなり似てます。
双方を比べると上はスマート、下はややガッシリしたフォルムの違いこそありますが双方ともにコルト・リボルバーのデザインは完璧に押さえてあります。
サイズやフォルムに明確な設定や正解が決められてないので作り手が違えば千差万別のコスモドラグーンが産み出されます。それでもこうやって並べてみれば示し合わせたかのような共通言語が感じられるのも不思議なところ。
架空銃だから正解が無いとは言いますが、それは全てに際限なく何でも良いってことではなく決められた約束事というかテンプレートはしっかりと踏まえた上で設定や画面/画像で明示されてない部分を自分で考えることが自由ってのが個人的解釈ですかね。
え? めんどくさいですって? だから読まない方が良いですよと言ったじゃないですかw

