ホビージャパン =松本零士の世界= (4) | ソリッドのブログ

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同好の趣味の方ヨロシクお願いします。





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昨年画業60周年を迎えられた松本零士氏の偉業を讃えるという趣旨の下、模型を通して氏の作品の魅力を感じさせてくれたホビージャパンの特集「松本零士の世界」をも振り返ろうという連続企画記事の第4回にして最終回。

ん~~そういう意図だったん?初耳ですね~。


───『キャプテンハーロックや銀河鉄道999、宇宙戦艦ヤマト、そしてコクピットをはじめとする戦場まんがシリーズ。

松本零士の描くマンガの世界は、我々に夢とロマンを与えてくれる源泉となっている。そのユニークな世界の主役たちを模型で再現する第4弾。』
────



…そんなプロローグで始まるホビージャパン 1980年10月号「好評特集 松本零士の世界 Part.4」。

松本零士特集4回目にして待ってました!の松本作品オリジナルSFメカ登場です。

20ページほどの特集ですが過去3回の特集で掲載された戦場まんがの作例記事もダイジェスト版でほとんどが網羅されてますので、手っ取り早く松本零士特集を眺めたい場合はこの「Part.4」がオススメ。

つまりこれまでにアップした「松本零士特集」Part.1~3の記事はぶっちゃけ要らない!?(笑)

表紙のワケわからんメカは「雷撃艇13号」、戦場まんがシリーズに出てくるキワモノ・メカ。

巻頭カラーもそれまでの2~3ページから倍以上に増加、やはり塗装してなんぼのプラモはカラーで見せてもらいたいですからこれはイイですね。

当時目を引いた記事がタカラTV版改造の劇場版アルカディア号。


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ですが、再現性低くて全くのでっち上げもいいところ。もっともそれは作例記事中で製作者自ら認めています。
資料集めに時間を割かれてかなり短時間で作り上げたらしく文章からもやり残した感アリアリというのが痛いほど伝わってきます。
きっちり作ればタカラ・アルカディアは芯にしかならないほどにTV版と劇場版では形状が全く違いますもんね。

とはいえキット発売の気配すらない頃ですからね、立体化されてるだけで充分に興奮しましたし当時は何度も何度も記事を読み返しましたよ。
触発されていてもたってもいられずタカラ改・劇場版アルカディア作りました…って方も結構いるんでしょうね。もちろん私もやりました。が、出来についてはノーコメントでございます。ハードル高すぎました。証拠も隠滅済みです(笑)

他の作例もバラエティーに富んでます。黒死鳥(デスバード)4444と88式長距離戦闘機は一応キットを切り刻んだ流用改造ですが、こりゃもう一からスクラッチした方が早いでしょ、ってレベル。


メーテルさんと鉄郎のフィギュアは1/35スケール。
これ誰?ってくらいの“いま三”な出来のお顔・・・と記事に書いてありますね。ホ~ントにいま三なので(失礼っ)アップ画像はナシです。







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「鉄の竜騎兵」、これは後にOVA「ザ・コクピット」にも収録されたオートバイが主役メカのエピソード。
OVA「ザ・コクピット」は他にも「成層圏気流」「音速雷撃隊」の計3編からなる短編アニメのオムニバス作品。ちなみに「鉄の竜騎兵」は高橋良輔監督。






コスモタイガー三座改造やコスモゼロ、そしてコスモガン、各種あります。


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懐かしのLSプラモデルガンを切り刻んだスリーナインの戦士の銃やヤマトの2114年式。

“コレちょっと違う感”もありますけど、かえってそれが自分で作ったる!って気にさせるんです。自分の理想は自分で作るしかないってのをいい意味で(?)教えられました。

LSのプラガンは銃の構造を知るのに最適な教材でもありましたね。もし今コレがあればコルトの作動方式を生かした可動式コスモドラグーンくらいチャチャっとできちゃうのになぁ。(ウソでーす)




松本零士特集に併せて「SFワールド」と題した小特集もあります。
'79年に公開された映画「スターウォーズ/帝国の逆襲」に登場したスノーウォーカー。ハインラインの小説「宇宙の戦士」の日本語版に描かれた挿し絵、スタジオぬえデザインのパワードスーツ。
キット作例ではありません。どちらも当時の少ない資料を基にゼロからフルスクラッチされたものです。

スノーウォーカーは目のような位置にあるコクピットがLEDで赤く発光、ガンプラのモノアイを発光させる電飾の元祖みたいなもんでしょうかね。ちなみに当時は「LED」ではなく「発光ダイオード」なんて呼んでましたね。




それにしてもSFモノの作例はほとんどスクラッチ作品ばっかりです。これらを通常の製作期間で作り上げたのだとしたらさぞや大変だったでしょうね。

その他にも新谷かおるワールドと題してエリア88のクルセイダーやクフィルなどもあります。

ちなみに当時はスミ入れ/ウェザリングなどAFVモデルでしか使われないテクニックだったようですね。この後ガンプラにウェザリングを施すのが大流行しますが、それはモビルスーツが基本的に陸戦兵器であるという認識からくる発想だったんでしょうね。






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そのガンプラは1/144ガンダムが既に発売、それに続く第2段ムサイの先行作例、新製品情報には1/144シャアザクも発売予定として載ってます。
1/100ガンダム発売はその後くらいでしたかね? ムサイをシャア専用に改造はお約束でしたね。
ヤマトの掃討三脚戦車やアオシマから700円の「機動合体イデオン」発売予定もこの年、1980年でした。

にしても“機動合体”って… パチモン的でなんかイヤだな(笑)





とまぁ、4回の記事に渡っての前フリはこのくらいにして、ココからが本題であり一番言いたかったこと...(えーっ)

これ以降「松本零士の世界」と題したホビージャパンの特集は残念ながら無いようです。
最近ハセガワからTV版アルカディア号まで発売されたことだし、ここらでやりましょうよ。


『画業60周年記念 松本零士の世界【永久保存完全版】』



この30年余りに発売された松本作品の立体モノの大特集、新旧キットの新規作例や版権取得のガレージキット/各種玩具/フィギュアに始まり、マニアックなファンによるマニアックな立体化アイテム投稿募集。1/1フィギュアの解釈でコスプレもあり!?

あ、過去記事ダイジェストもお忘れなきよう。

ボリュームとしちゃ別冊ですね別冊。どうせオヤジ世代しか買わないからちょっとくらい高くても大丈夫ですよ(笑)


ホビージャパン殿、この企画を実現するのは早々に松本作品を取り上げる英断を下し永きに渡るコダワリの紙面展開で読者に支持され業界を生き抜いてきた貴殿をおいて他にはないのです。ぜひご検討ヨロシクお願いします。よいしょっと。


予約特典:松本原画を基にしたメカやキャラの紙面サイズ金属製レリーフ数種類(※1点のみ付属、種類は選べません) 値段割高。


ではでは。





▼モデグラの松本作品特集!▼













──────コメント(14)─────

ニホンセン
こんばんは~

今回の記事の文章…
絶好調じゃないですか!? 良い良い(笑)

松本零士さん SF漫画の先駆者であり何もない所からあのメカデザインの表現力は凄いですよね

そして当時のモデラー達の制作力もこれまた凄い

今みたいに道具やビルドパーツなんか無いからほぼフルスクラッチだしデカールではなく手書きだったり!

でも濃密であの頃の雑誌の内容大好きですよw

もしも、もしも仮想別冊wが出たら自分も買いますよ

よし!これで二冊売れた(笑)
2014/5/26(月) 午後 8:01
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アバターZAKI
いま、本屋で最新号のHJを立ち読みしてきましたが、ヤマト関連のキットにはかなり誌面を割いてますよね。
作例として見る分にはそれなりにイイと思うのですが、この1980年代の頃のような、無謀な(笑)フルスクラッチ作品とかが皆無になりましたよね。

昔のHJはフルスクラッチが多く、出来はともかく「自分でも作ってみたいッ!」みたいなモチベーションを上げてくれるホビー雑誌だったように思います。

まあ、最近のキットがカユイトコロまで手が届く高品質なモノになったせいでもあるのでしょうが、あのころのHJの方が夢が詰まってたように感じますなぁ。
2014/5/26(月) 午後 9:01
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ばすたらん茶
毎度同じようなことを書いてる気もしますが、
昔の模型誌はワクワクしてしまいますね。
色んな要因があるんでしょうけど、今の模型誌はさらっと流して
新製品情報見たら読んだ気になってしまいます。

多少無理はあっても、当時の記事とか作例って自分もチャレンジして
みようとか思わせてくれますよね。

しかし、ここでやっとガンプラが出てくるんですねー。
それ以前の誌面って貴重かもしれないなあ。
2014/5/27(火) 午前 0:07
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ばいきんダディ
ここにきて今日のホビージャパンっぽくなってきましたね。
まさか紙面の隅に載せていたガンプラがその後のホビージャパン誌のど真ん中にくるとは・・・。

スノーウォーカーって表現も懐かしい。
いまなら「AT-AT」としか表記されないですから。

昔の趣味専門誌を読み返すのは面白いですね。
先日、秋葉のまんだらけで昔のアニメージュがたくさん並べられているのを見つけました。
戯れに買ってみようかなあ・・・

あ、今さらですがプロフィール写真を設定されたのですね。
「やはり!」というべき。
白いグリップがいかしてる!(^^)!
2014/5/27(火) 午前 8:36
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顔アイコンカムロ
僕らの世代はスノーウォーカー&スカウトウォーカー♪

HJ別冊松本零士の世界!!!一万円でも二冊買います!
投稿作品バンバン送って実現しましょう!10年後ぐらい?
まさか斜めの方向からモチベUPさせられるとはw
2014/5/27(火) 午前 11:55
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ソリッド
ニホンセンさん

仮想別冊ご予約ありがとうございます 読む用と保存用かしこまりぃ(笑)

文章絶好調ですかぁ??? いつものようにダラダラ書いただけなんですけどね~おかしいなぁ

松本零士氏のメカデザイン、ただカッコイイだけじゃなく一目で「松本メカ」って分かる独自の個性を兼ね備えてるのも魅力ですよね。「松本メーター」とか「松本アンテナ」とか言われるデザイン的特徴も確立してますし。
ちなみによく見る楕円形の凸や凹、仲間内では「松本でっぱり」「松本へっこみ」って呼んでます(笑)

当時のフルスクラッチは今よりも圧倒的に乏しい資料を基に作ってるんですからモデラーさんのセンスもより大きなウェイトを占めてたんでしょうね。
仕事とはいえよくモチベーション維持できますよね。途中で飽きたとか放置とか許されませんからツライですよね(笑)
2014/5/27(火) 午後 5:46
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ソリッド
ZAKIさん

無謀なフルスクラッチ(笑)、無いですよね~。
何も無いところから立体化される憧れのメカ達はまさに夢を見てるようでした。
今やフルスクラッチの対象はよほどマイナーかニッチなモノしか無いんでしょうね。

確かに昔のキットは欠点も多く、だからこそちょっと手間かければ格段にカッコ良くなるよって見本を作例が分かり易く教えてくれてました。

HJ見てモチベーション上がって無謀な改造やスクラッチしましたよね、何でも作れる気がして。
もちろんそれは気のせいだと作り始めてすぐに気付くんですけど(笑)
2014/5/27(火) 午後 5:47
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ソリッド
バスタラン茶さん

こちらこそ毎度同じような内容ですのでコメントいただけるだけで感謝ですよ

現在のHJは情報量も多い反面、流し見になっちゃいますよね。かえって情報不足くらいの方がガッついてスミからスミまで読むのかもしれませんし、少なくとも昔はそうでしたね。

何でも立体化される昨今と違って欲しいモノは自分で作るしか無い時代、余計にチャレンジ魂をそそられる土台もあったのかもしれません。

ガンプラどころか二次元モノすら載ってない頃のHJ…白黒ってこともあって学校の教科書みたいですよ(笑)
2014/5/27(火) 午後 5:48
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へてかるぴ
近頃の模型誌は、昔より作例の作業レベルとしては高いとは思うのですが

キツイ表現するなら
よーし、「俺もいっちょやったるか‼︎」という気にさせるより、
「俺にはムリだわ…」と突き放されちゃうというか、
脳内モデラーの「幻の自作」のレベルを引き上げてるだけな雰囲気もありますね
皆目は肥えてるだけに完成品がなかなか出来てこないという

雑誌作例と同レベルを求めるなんて
プロ野球選手と同じ技術を草野球に求めて、自分はプレイもせずにけなす様なもんだと思うんですけどね~

脱線してしまいましたが、別冊出たら欲しい人間がココにもひとり
2014/5/27(火) 午後 7:21
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ソリッド
ダディさん

ガンダム・ブーム以前は模型店でも隅っこ寄りにガンプラが山積みされてたのも懐かしいですね
今じゃ各ご家庭の隅っこにも山積みされてる時代ですが(笑)

古い趣味本はたまに読み返すと新たに気付く発見もありますよね。初めて手にする古本に至っては新情報の宝庫かもしれませんよ。戯れついでにアニメージュ10冊くらいどうぞ

スノーウォーカーは雪原以外も歩きますからね(笑)

プロフ写真、そういえば設定してないな…って気付いて貼ってみました
ってホント今さらだな(笑)

白グリップはスプレー買うのケチって筆塗り三度重ねです
2014/5/27(火) 午後 8:32
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ソリッド
禿零さん

別冊完全版、“2万円分”お買い上げありがとうございます(笑)
これで10冊売れた

投稿作品締切は10年後? いやいや、今年の8月ですってば(笑) 急いで~
2014/5/27(火) 午後 8:33
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ソリッド
へてかるぴさん

別冊お買い上げありがとうございます(笑)

最近の模型誌の作例、おっしゃる通り雲の上の存在ですね。かといって昔の作例が雲の下ってワケじゃありませんが。

誌面でSFやキャラ物をやり始めた当時の作例は再現性の追求も大らかな部分があって、そういう面では読者それぞれ好きなように作ってみようよ、みたいな余地も残された雰囲気が感じられましたし、作例のレベルには遠く及ばないながらも実際に作ったりもして楽しんでました。

長らく模型から遠ざかっていたので最近のプラモや製作技術、各種マテリアルのハイレベルさには浦島太郎気分ですよ(笑) 昔のキットにタイヤ付けたりして遊ぶのがせいぜいです


ちなみに別冊のご注文は2冊で...あ、1冊ですね(笑)
2014/5/28(水) 午前 6:42
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ネビィラ 71
戦士の銃はプラモの改造ですか?(◎-◎;)

上手く出来ておりますねぇ♪

私も改造したくて中学校の頃にLSのレミントンアーミーを買いました。
しかし技術力がなかったので諦めてしまいました。f(^_^) (笑)
2014/5/28(水) 午後 11:35
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ソリッド
ネビィラさん

プロフ写真のシルバー・ドラグーンですか? あれはタイトー製のプライズ=ゲーセンの景品を小改造してリペイントしたものですよ。

タイトー製は長さ35センチとちょっと小さいんですけど、カタチは田中雷氏のユウビ製と同じですし金型で抜いてるので面やディテールがカッチリしてるなど、製品としての完成度はかなり高いんです

つまり元が良いので誰がイジってもカッコ良くなってしまうのです(笑)

ちなみに現在改造中のガレキは夢工房の殿手東氏原型のコスモドラグーンです。

LSのアーミーでコスモドラグーンはハードル上げましたね(笑) ピースメーカーやブラックホークあたりが一番作り易かったと思いますよ


ついでの余談になりますが、田中氏のユウビはコルト51NAVYを、バイスはコルト・ドラグーンを参考にしてサイズや形状が構成されてるようです。
何かのご参考になれば
2014/5/29(木) 午前 0:47