どうしてもっと、米国の姿勢についてつっこんだ質問ができないのでしょうかね?
2022/04/13
一言居士さんがアップした東京テレビ制作のユーチューブ動画を見てみました。
話し手の米国人が優れているので、標準的で良い情報の番組でした。
しかし、一方で、日本のマスコミレベルの限界も感じさせるものでした。
「軍事面で挫折しない限り戦争終結は実現しない」クリントン政権元高官 未公開インタビュー(2022年4月11日)
ここで話している元大統領補佐官のステーブンスパイファー氏は、とてもインタビュー慣れした方です。
ノンネイティブで、インタビュースキルの低い日本人相手に、標準的な大事な米国の考え方について情報提供してくれています。
インタビューしている日本人の英語はいまひとつでした。
これなら、自動で英語をしゃべる機械を使った方が良いです。
日本にいて英語を勉強した人は、どうしても日本語発音の英語です。
しかし、英語発音にこだわる必要は無いですし、ネイティブな知識人なら、外国人のかなりのひどい英語発音でもキャッチしてくれます。
政治に関する話題は、まず事実があり、そこを基本とした常識的な会話になるはずですから、日本人風の英語発音で十分なのです。
むしろ、聞き手が日本人の場合、ネイティブの話す英語をしっかり聞く力、さらに、聞き取った内容について質問できる力(英語で考える力、あるいは、日本語で考え、それを即時に英語に置き換える力)が必要です。
このインタビューでは、一見、はなしあっているように見えるだけで、実態は、一方的に日本人から独立的な質問がだされ、それに対して、パイファー氏が個々に答えているだけです。
質問に対する答えから、次の新たなる質問につながりませんね。
答える側のパイファー氏も、本人がしゃべった話題が、元にもどされてしまうので、すこし、エー、とか、ウーエルと、頭を切り替えているんですね。
相手に、こうして頭を切り替えてさせてしまうようなインタビューの仕方はまずいです。
もし、話題を切り替えたいなら、そう相手にそれを伝えるべきです。
この日本人の方は、ワシントン支局との肩書ですが、まだトレーニングが不十分です。
ワシントン支局のインタビューワーは、パイファー氏に対し、いつも一方的に質問するばかりで、相手の主張に対して、質問するなり、確認するなりの作業ができていません。
東京テレビには、もうすこし対話のキャッチボールのできるインタビューワーはいないのですかね。
この動画は公開されていないようで、ユーチューブだけのようですね。
このレベルだから、ユーチューブだけなんですかね?
英語教育用の商業雑誌に登場する日本人インタビューワーは、もっと、スキルが高いですね。
キャッチボールのできる会話をできる人が日本にすでに多くいます。
日本で勉強した人の英語は、発音はいまひとつでも、きちんと相手の言葉に反応して次の質問ができれば十分なんです。
日本にいて英語を勉強した人は、発音が日本英語でもかまいませんし、もっと大事なのは、その場での理解力が高く、次の質問につなげる能力を持つことが求められます。即座に考えられる能力です。
日本語で考えるにしても、自らが発する英語に考えが反映されなければなりません。
英語力がある人であれば、こうした大事な日本の問題について、テレビに登場して討論番組で活躍したいはずですよね。
人材がいるのに、使わないんですね。肩書だけではどうしようもありません。
政治問題は、情報が多くでているのだから、政治は独学が可能ですし、皆、すでに基本的情報を持っています。
こうした人が多くいるはずですよね。
東京テレビはなぜ、もっと、キャッチボールのできる人を、インタビューワーとして雇わないのでしょうか?
ステーブンスパイファー氏の価値観は、標準的専門家ですから、突飛な事は言わないので、聞き取りは楽なはずです。
また、日本の行動に対してパイファー氏の感想を求めていますが、こういう質問は無駄なんですよ。
パイファー氏と話をして、そつない常識的な人であることがすぐわかるのだから、こうした立場の人に、「日本をどう思うか?」なんて、質問しても意味無いです。
常識的で外交辞令的な答えしか戻ってきません。
どうしてもっと、米国自身の価値観、米国からみたロシア、米国の姿勢についてつっこんだ質問ができないのでしょうかね?
核に対する米国の考えから、ロシアの核に対する評価に対する米国の考え方を、日本人はつっこまないのか?
質問する前に、相手が答えられないと予測できる質問については、質問する側がそうふまえて聞きこむ姿勢が大事ですよね。
外国のインタビューワーはそうしたいますよ。
予め用意した質問を読んでいるだけなので、やりとりが煮詰まりません。
パイファー氏は、核の問題について少し触れそうになりしたけど、それについて日本人インタビューワーがさらに説明を求めるという作業ができませんでした。
パイファー氏は、核に対する日本人の認識に配慮したためか?、どんどん議論を進めるというスタイルをとりませんでした。
しかし、日本人にとって、核をめぐる話題は、タブーでもないし、皆、積極的に議論しています。
この間の、ゼレンスキー大統領の日本向け演説も、核汚染から始まりました。
もう少し、日本人のインタビューのスキルがアップしたら、いろいろ、公開されるようになるのでしょうか?
視聴率の問題で無理なんでしょうか?
日本人の解説では、解説者の個人的思いこみが入ってしまいますからね。
パイファー氏のような元高官は、日本の一般人が核を落とした米国に対してはどう考えるのか?(すごく恨んでいるとか?)の本音がわからないのではないでしょうか?
一般人の本音と言うのは、外国にすむ人たちにはわかりにくいです。
そうした背景があって、米国側から積極的に核問題に入り込まないのではないか?と思います。だから日本人からどんどん核について質問していけばいいのです。
欧米の価値観は、言葉のツールを使って、とにかく自分自身の立場を明確化させるスキルが求められています。
先日の米国女性黒人判事も、議員の嫌がらせをクリアして、ギリギリの投票数で最高裁判所判事が認められました。
今回の国連の安全保障会での拒否権発動においても、拒否権の正当性を主張できないと、拒否権行使ができないとの制度改正準備が米国で進んでいるようです。今後の国連に、望ましい仕組みが出来上がるかはわかりませんが、戦争抑止の仕組み作りは人間の知恵です。人の範となるはずの大国には、その力があると思われていたのが、ロシアが裏切ったんですね。ディベートしなくても良くなると、人は堕落してしまうのですね。ペスコフ氏の嘘が、世界に披露されてしまいます。
拒否権の正当性を決めるのは他国です。自国を正当化するため拒否権を使いたい国がある時、多数の人命が関わる問題なら、拒否権が使えない仕組みが国連に作れると良いですね。国連憲章の改正は、多数決をもって決められるそうです。ところが、それが現実に実行できないのは、やはり「戦争で決着させる!」との最終手段を、人間が捨てないからということのようです。