コロナウイルス対策の最善策がわからなくても、進むしかない。

バイデン政権になって、報道官は、Jen Psakiさんに変わった。
以前のトランプ政権の時は、バービー人形のようなケイリー・マケナニーさんだった。
彼女がCNNで働いていたというもを驚きだが、マケナニーさんの説明は歯切れは良いが、記者がとりつく暇がない!という印象であった。

どこのマスコミの記者でも、トランプ政権に攻撃的であったので、マケナニーさんも、防御が固く、とにかく追及されないように構えていたと思う。
トランプ政権の末期の頃のマケナニさんは、ほとんど記者の質問には答えなかった。

彼女は、大統領指名の共和党全国大会の際の応援演説で、乳がん関連のBRCA遺伝子変異を持つため、両乳房の予防的切除をうけたことを涙ながらに語っていたのが印象的であった。
性格的にはこうしてオープンな人なのだろうけど、重そうなつけまつげや袖無しファッションがトランプ氏好みの印象であったり、セレブ過ぎる冷たさを記者たちに与えていたであろう。

この彼女に代わって、今回のバイデン政権では、Jenさんという女性の大統領報道官になった。

彼女は、言葉の切れが良く、記者との対応が慣れているなあ~と思ったら、以前のオバマの時から広報役としての経験をつんでいるとの事だった。

彼女は、この仕事に慣れている人らしく、建前をたくさんしゃべる。
この建前論は、理解はしやすいが、あまり情報内容はおもしろくないと感じる。
建前論は、聞いても、読んでもおもしろくない。わざわざ、なんでいまさら?という印象になる。
日本人の記者も質問していたが、Jenさんの答えは建前論になっていた。
多分、これからも、Jenさんはあまり失言はしない人なのだろう。

3日前には、Jenさんはファウチ氏と一緒に現れた。
ファウチ氏は顔色も良く、元気そうな様子であった。
ファウチ氏は、冗談を言ったり、ひとり笑って顔を赤くしたり、リラックスした様子であった。
これも建前論だが、「私たちは、党派政治ではなく、科学の立場で、人々のためにコロナ対策を考えていく。」と、ファウチ氏は強調していた。

早速、記者から、トランプ政権とどう違うか?と聞かれた。
ファウチ氏は、問題発言を避けようとするものの、今までの愚痴がでた。
コロナウイルス対策は、誰かを指さして非難するような問題ではないといった。
ハイドロクロロキン問題など、前大統領は科学に基づかないと、前大統領批判が口滑った。
トランプ氏は、ファウチ氏の声枯れをまねて見せるような無神経なこころのある人だから、ファウチ氏の心労も大きかったであろう。

トランプ氏は、知識人が好きでない、理屈をいう人が好きでないのだろうと思う。
各種の専門学会を代表する科学人や、ベテラン補佐官は、トランプ氏に口うるさく助言するだろうから、トランプ氏は好きでないのだろう。
ボルトン氏などの硬派の理屈屋はトランプ氏は嫌いなのだろうけど、国防は硬派で圧力的でないと効果が無いのだとボルトン氏は考えている。
ボルトン氏にとって、会議を途中でボイコットする北側トップは制裁あるのみだろう。
占領してきた外国勢力に対しては、強く「どけ!」と言わなければならないのだ。

トランプ時代には軍事行動が無かったと評価する人がいるが、制服組は、トランプ氏のような政治素人とは組みたくないと思う。
トランプ氏は、国民に対し、過激を承知して、勇気を見せろ!戦えと、激を飛ばす人だ。


話を、ファウチ氏に戻そう。
もともと、ファウチ氏は小柄な人だが、少し体力が回復したようで、声も良く出るようになった。
米国民が皆、ワクチンを打つように、ファウチ氏はとにかくワクチンを勧めていた。

米国では、コロナ対策に関してわからないことだらけであるとの前提が、科学者にもマスコミにもしっかりあると思う。
米国でわからないという事は、世界でわからないということだ。
この対策をすれば大丈夫などというものはなく、問題が生じた時点で再評価しようとの方針である。
米国では、状況に応じて対策を変えるという状況が自然に受け入れられているのだろう。

今の時点の科学知識では、ワクチンで進み、それで問題が出れば、また次を開発するという姿勢なのだろう。
つまり、コロナウイルス対策は、人類のチャレンジであり、新しいコンセプトのワクチンが本当に大丈夫なのか?は対策しながら考えるということしかないのだと思う。
長期的にワクチン対策がうまくいけば、新タイプワクチンは、人類の英知の勝利となる。

日本では、「コロナウイルス対策はわからないところだらけだ」などという学者はいても、政府関係者はいなそうだ。
わからないということに、政治家は躊躇する。
わからないというと、勉強していない人だと、日本では思われてしまうのではないかな?


ファウチ氏は、ウイルス変異についても見解を言った。
英国で生じた株は、元コロナウイルス株に比べ、感染性が2倍であるが、感染性が高いのは、重症化しやすいとは直結するわけでなく、多くの人が感染性の高いウイルスタイプにかかることで、重症者が増えるという現象を引き起こすのだとファウチ氏は説明した。

とにかく、米国民の多くの人がワクチン接種をうけることで、米国民の益は極めて大きいと強調していた。
今、英国や南アフリカで流行しているコロナ株は、問題ではあるが、今のところワクチン効果を下げるというデータではなく、査読者無しで速報性の高い最新リリース論文を見ても、ワクチンは感染ウイルスタイターを数百分の1単位で減らせるとのデータが出ているという。

コロナウイルスのようなRNAウイルスは、常に変異していてので、単塩基変異もクラスター変異もいづれが起きても、ウイルスの性質に大きな影響は無いと、ファウチ氏は言う。

それでもウイルススパイク部分が、人細胞への結合能力に影響を及ぼす塩基変化が起きれば、問題はあるとファウチ氏は言った。そうしたウイルス変異については注意をしなければいけないという。
特に、モノクローナル抗体製剤については、抗体がウイルスに結合できなくなる事態が懸念されるため、ウイルス変異の経過観察に注意すべきという。
このあたりは、すでに日本でも教科書的な知識となってきている。

ウイルス変異株は、いづれにしろ脅威ではあるが、今のところワクチン効果減弱の報告はなく、又、ワクチンで感染者が少くできれば、ウイルス複製の機会も減らせると説明した。
ウイルス複製が起きることで、複製の機会のたびごとに、ウイルス塩基変異のリスクも生じる。
多くの人がワクチンをうって感染を減らし、ウイルス複製の機会を減らすことで、変異株の出現も減らせるはずと、ファウチ氏は強調した。
ワクチンを打つことで得られる herd免疫があれば、生活は普通に戻るとの希望を示した。


専門者が展望を示す米国に比較し、日本には展望を示す人はいない。
ニューヨークでは、すでに市民の2割が感染をした。
日本は、まだ、ほとんどの人々が感染していない。
日本は、どうなるのか?予想が立たない。
医療体制が複雑で多様な日本では、全体の医療を見渡せる人がいないのだと思う。

元経産省官僚古賀氏が、菅総理が患者の増加を予想してないから無能であると書いている。じゃあ、どうすれば最善なのか?を古賀氏は示せず、個人非難に終始する。
コロナ感染症は、未知の事が多いから、お互いにミスを許容し合い、次に続けるしかないだろう。病気の治療も政治も、先の全貌は見通せない。

誰でも言葉を度忘れしてしまうのは仕方ない。そんなことで、人の資質は計れない。言葉が多いからといって内容に繋がるわけでない。
コロナ感染症対策は、展望を示して具体的に動くと言う従来策が応用できない。相手は未知なるウイルスだから、展望が見えないし、病気を診た事もないペーパー医師に取り囲まれた政治家は動けないだろう。

間違えは許容しあって前に進もう!などは、日本の政治家は言わない。

さらに、日本は、ワクチン被害にたいする一般人の無関心と無理解がある。
子宮頸がんワクチン騒動で、日本だけが特殊な社会現象を起こしている。
情報を出してこなかった医療人にも責任があるし、一般人もワクチン被害を考えてこなかった。
長い間、妊娠中のワクチン接種が禁忌であった国である。
妊娠初期なら、2割位の高率で、(ワクチンと無関係に)自然流産のリスクがあることを、妊婦はどの位、しっかりと把握しているのか?
なぜ、外国と基準が違うのか?についての議論がなかった。
今も、妊婦へのワクチン情報提供が不十分なままである。

ワクチン接種が日本でも進むのは歓迎だが、コロナウイルスワクチンは、従来のものと違い新しいコンセプトである。
日本でワクチンが広く接種された時、どのような問題が起きるのか?についての心配材料は多いままだ。




●モーリー・ロバートソン(Morley ROBERTSON)さんのこんな記事があった。トランプ政権に対する記事だが、いろいろ参考になった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/92840c713cb2390e7605fbab481a5a1933aa3e60/images/000

>月並みな表現になりますが「正義の反対は不正義ではなく、もうひとつの正義」。その原理原則を理解しない限り、社会は前に進むことはありません。

ため息さんは、among.beteeenの違いを説いて、学とみ子追及をしたつもりになる。ため息さんのレベルアップは、もう望めないと思う。