2020/05/12

さて、以前に引用したACE2の画像をもう一度、出してみます。
April 23, 2020 N Engl J Med 2020; 382:1653-1659
以前に出した図ということで、新鮮味はありませんが、コロナウイルス感染症ではACE2受容体が大事ということを、ここで再確認しておきましょう。ACE2受容体を使って、コロナウイルスは細胞内に侵入します。
このレポートは、以下のエレガントな出だしから始まります。
The renin–angiotensin–aldosterone system (RAAS) is an elegant cascade of vasoactive peptides that orchestrate key processes in human physiology.
このレポートは、ACE阻害薬や ARBs(RAAS blockers) など、世界中で降圧剤として使われてきている薬を、コロナウイルス感染症の時に、どう使うか?あるいは使わないのか?について、ACE2にかませて考察したものです。
we discuss the uncertain effects of on ACE2 levels and activity in humans
アンジオテンシンⅡ(ATⅡ)関連薬剤の使用は、一部で問題があるのでは?と言われたが、この論文では、まだ、はっきりした証拠はまだないとしていて、薬剤中止には根拠がないとした勧告となっています。心筋、腎臓保護作用を持つRAAS系薬剤は、生体に益するだろうとしています。
中国では、コロナウイルス感染症の15%に高血圧症があったとのことだ(下記)が、今の米国はそんなもんではすまなさそうな数値です。心筋障害、心不全は4割を越えます。
とにかく、米国患者に心血管系の合併率が半数を超える程になっています。
hypertension was the most frequent coexisting condition in 1099 patients, with an estimated prevalence of 15%9
図で示されたように、ACE2は、アンジオテンシンIIをアンジオテンシン-(1–7)に分解し、それによって血管収縮、ナトリウム貯留、および線維症を減弱させます。
さらに、ACE2は、アンジオテンシンI からアンジオテンシン-(1–9)への系路にも作用します。
教科書知識としてのアンジオテンシンⅡは、血管壁のAT1(アンジオテンシンⅡ受容体 タイプⅠ)に作業し血圧をあげ、副腎皮質のAT1に結合してアルドステロン(塩分貯留作用を持つホルモン)分泌を促進します。
つまり、高血圧のリスクがある時に、ACE2の活躍により、アンジオテンシンⅡが減って、血圧上昇や、塩分貯留がしにくくなります。
この論文レポートでは、ACE阻害剤 captopril で6か月治療した患者で、 angiotensin-(1–7) が上昇したというのがあるようです。
また、日本でのコホート研究で、ARBオルメサルタン長期治療の高血圧患者さんで、尿中ACE2レベルは、薬剤投与のない対照患者よりも高いという結果が紹介されています。
この部分は、元の引用論文を見てください。
この部分の記載部をコピペします。青字数値は引用論文です。
In contrast to available animal models, there are few studies in humans regarding the effects of RAAS inhibition on ACE2 expression. In one study, the intravenous administration of ACE inhibitors in patients with coronary artery disease did not influence angiotensin-(1–7) production, a finding that calls into question whether ACE inhibitors have any direct effects on ACE2-directed angiotensin II metabolism.35 Similarly, in another study, among patients with hypertension, angiotensin-(1–7) levels appeared to be unaffected after initial treatment with the ACE inhibitor captopril; however, with exposure to captopril monotherapy over a period of 6 months, angiotensin-(1–7) levels increased.36 Furthermore, few studies have examined plasma ACE2 activity or urinary ACE2 levels in patients who have received long-term treatment with RAAS inhibitors. In cross-sectional studies involving patients with heart failure,37 atrial fibrillation,38 aortic stenosis,39 and coronary artery disease,40 plasma ACE2 activity was not higher among patients who were taking ACE inhibitors or ARBs than among untreated patients. In a longitudinal cohort study involving Japanese patients with hypertension, urinary ACE2 levels were higher among patients who received long-term treatment with the ARB olmesartan than among untreated control patients, but that association was not observed with the ACE inhibitor enalapril or with other ARBs (losartan, candesartan, valsartan, and telmisartan).41 Previous treatment with ACE inhibitors was associated with increased intestinal messenger RNA levels of ACE2 in one study, but that association was not observed with ARBs25; data are lacking regarding the effects of RAAS inhibitors on lung-specific expression of ACE2.
しかし、まだ、臨床レポートが少なく、RAAS関連薬剤が、血漿、尿中 ACE2 にどのように影響するかはまだわかっていないようです。
data are lacking regarding the effects of RAAS inhibitors on lung-specific expression of ACE2.
細胞膜から切り離された血漿ACE2レベルは、完全長の膜結合型ACE2の信頼できる指標ではなく、この遊離プロセスに、多くの個人ごとの内因性因子により制御されているようです。
医学は、ほとんどがまだ、未知の世界です。ですから、物事を決めつけない現状があります。
しかし、そうしたあいまいな点は、しばしば、それを知らない人たちと論争になります。
RAAS関連分野では、ため息いいがかり作戦の花が咲きました。
アンジオテンシンⅡ(AⅡ)作用を阻害すると血圧が下がるのですが、そんななんでもない説明で、”ブロック” という言葉を使った学とみ子は、さんざんバカ者呼ばわりをされました。
学とみ子がAⅡをブロックすると表現したら、ため息ブログも5ちゃんも、学とみ子が間違った!間違った!と騒ぎました。
彼らは、ブロックという言葉を聞いただけで、AⅡ受容体 タイプⅠブロッカーの薬剤であるとの勘違いをしました。
そして、さらに悪いことに、ため息氏は自身の間違いを認めず、あくまで、学とみ子を非難し続けています。
自らの間違いを認めない手法のため息さんは、挙句の果て、”ACE2受容体”との言葉がおかしい!とため息さんは言い出しました。
それを、いまだに続けています。
ため息ブログは、この図にはACE受容体なるものはないと、相変わらず騒いでいるのですが、図には、ACE2構造体として、膜貫通部が書かれていて受容体構造となっています。
ACE2受容体とは、ACE2に対する受容体という意味ではありません。
こうしたメリハリがため息さんにはつかないのです。
ためいきさんよ、ACE2の受容体としての機能は、まだ、解明途上なのだということに早く気づきなさいな。
こうしたこけおどしコメント満載のブログメンバたちです。ため息ブログメンバーは、中身のなんたるを説明せずして、[私は特別の人] 観を漂わせようとします。何で、そんなことしたいのだろう?
ブログは論文ではないし、データでの論文紹介は、私見の入ったものにすぎない。
そちらの人が、プロセス管理やロジスティック解析とか言いたいなら、対象課題や対象物の科学背景を知ること。
例えば、コロナウイルス感染症を解析したいなら、ウイルス学、感染疫学、免疫応答の知識を学ぶこと。
今、世界中で、そうした科学領域のプロ学者たちが優れた論文作成に向けしのぎを削っている。
ため息ブログメンバーよ、
そうした論文を、私見を交えながら紹介してみたら。
自らはやるべきことをやれて、他人の悪口だけのブログ荒しはそれからですよ。
以下のような言葉は、そうした業績を出してて初めて意味のある概念です。
以下のように、言葉だけ一人歩きして、粋がっていてもどうしようもない。
>(データの無視、機械的決定論的思考の枠組み、プロセス管理とロジスティックの無視)
かつての欧州の心理学の本のように、ため息ブロググループは、一般人が使わない用語を並べる。
用語で壁を築き、実質議論を避ける。こけおどしは、議論の邪魔だ。
議論はオープンでフェアにしなければ、人は去っていく。
さらに、蛇足ですが、
ため息さんは、西川さんのサイトまで言って、西川さんのACE2ミスを注意している。
しかし、西川さんは訂正すると言ったものの、
以下のような訂正後文章では、なんだか、意味が分かりにくくなっている(青字)。
>このACE2はACEがアンジオテンシン Iを分解してアンジオテンシンIIに変換し、血管収縮、ナトリウム代謝などを通して血圧上昇に関わレニンアンギオテンシン系に関わるコトが知られてきた。
それでも、ため息さんは、それ以上の文句を言わない。
相手が大物だと、この程度に言い方を変える。
学とみ子が間違ったら、こんな言い方ではすまないだろう。
相手次第で態度を変える。
これは学術層の一部の人にみられる強い差別志向、強いエリート意識である。
そして、ポストが高い人、権力ある人には逆らわないのである。
だからこそ、自らがポストが高い人、権力ある人になろうとする学者たちが政府とりまきとなる。
彼らが日本の科学をだめにしていると思う。
ため息さんは、それが最たる人であると思う。
相手が、ポストがない!、知識がないと見るや、徹底的に否定する。
そして、ため息さんが見下した相手から、反撃をくらうと、その相手から、ため息自らの知識を疑問視されたことに激怒する。
言いがかりをつけて、相手を罵倒し始める。
ため息さんの言い訳は、いかにも言い訳がバレバレの作業を延々とするので、わかりやすい。
そんな、ため息さんと西川さんのやり取りを以下にコピペ(紫字)します。
>ため息2 より:
2020年3月8日 9:10 午前
「ACE2はアンジオテンシン Iを分解してアンジオテンシンIIに変換し、血管収縮、ナトリウム代謝などを通して血圧上昇に関わる。」
は誤りです、このような酵素はACEでACE2ではありません。ACE2はアンジオテンシンII、あるいはアンジオテンシンIからアミノ酸1ケを取り除く酵素です。
>返信
1. nishikawa より: 2020年3月8日 9:42 午前
おっしゃる通りです。早速訂正します。