ネットの記事にこんなのがあった。
青字
宮根誠司氏、新型コロナ感染の有無は「普通に歩いていても何となく息切れするなって言ったら、サインかも知れない」

コロナ感染症が特殊な病態だと、マスコミが騒ぎすぎる。
ミヤネヤさん、あなたは呼吸困難になったこと無いでしょ?
普通に歩いていて、呼吸苦を感じたこと無いでしょ?

いつも、率直な物言いのあの宮根氏まで、上記コメントを言っているが、誤解を招くコメントだと思う。

マスコミの興味本位の報道というより、宮根氏は、コロナウイルスについての率直な不安を話したのだろう。

しかし、宮根氏のコメントが、”コロナウイルス感染症は特殊な呼吸器感染症” との啓発につながってしまうのは残念だ。

日本の死亡者では高齢者が多いが、肺がもともと悪い人では、とても不利なのだ。
高齢者の肺のレントゲンはすでに悪い。
レントゲン像を見ると、これでは戦えないと感じる。
高齢者は、呼吸器の器質的問題点に加えて、認知状態、嚥下状態、咳嗽反射、極めて悪い、
こうした人たちは、新しいウイルス感染症は戦うには厳しい状態と思うし、細菌の二次感染もすぐ起きる。
インフルエンザで良く知られるように、高齢者で重症化する呼吸器感染はとても多いのだ。


この番組では、コメンテーターとしてリモート出演の愛知医科大大学院教授の三鴨廣繁氏が出ていたようだ。
記事によると、青字

彼は、「コロナの三大症状というのは、熱とセキと全身倦怠感なんです。これらが悪くなったら、病院に行くってことを訴えないといけない。もう一つは息切れ。階段昇っただけで、ちょっと歩いただけで息切れするのは重症化のサインなんです。そういう症状が出たら、自宅療養中でも、すぐ医師に相談するってしないといけない」と強調すると、宮根氏は「熱は上がったり下がったりで平熱になったりしますから、一番、参考になるのは息切れだって言いますよね」と同調。

 「僕が普通に歩いていても何となく息切れするなって言ったら、サインかも知れないわけですね」と話し、「我々が当初、思っていた新型コロナウイルスって言うのは、考え方を変えないといけないかも知れない。我々が思っていた以上にこのウイルスっていうのは、しつこくて、クセが悪いってことですよね。急に重症化もしたりするし」と、しみじみ話していた。



三鴨さんの意図したと思われる意味を、もう少しわかりやすく(学とみ子が)想像で文章にすると、
「肺炎でも一般的には呼吸困難は起きないとの前提があることを、まず、理解しましょう。そして、コロナ感染症で呼吸困難があれば、重症化の兆候と考えましょう。」
位の意味だと思う。
ついでに、
「たとえ、コロナウイルス検査が陰性でも、あなたが高齢者でなければ、呼吸困難の出現には注意して欲しい。なぜなら、そうなる病気は少ないから、コロナウイルスを疑った方が良い!」


そもそも、それまで、健康だった人が、本物の呼吸苦がでるような病態があった場合、その人は外を歩いているような状態ではない。
その前に呼吸に異変を感じるはずだ。あれ、おかしいなと思うはず。
パルスオキシメーターで測る前に、自らの呼吸の異変に気付くはず。

平地しか知らない人が、突然、3000メートル以上の高地に行った時に、あれおかしいな!と思うのに似ているかもしれない。
こうした状態になれば、人は驚き、不安になる。
かつて、感じたことのない経験だ。
こうした状態になれば、普通、人は室内にいるだろうし、室内で少しトイレまで歩くと、あきらかに違和感を感じるだろう。
低酸素が増すからである。

肺野に肺炎象があっても、普通、呼吸困難にはならない。
肺炎が広汎でなければ、肺胞での換気は十分で保たれるからだ。
人の肺は、十分過ぎる位、十分なボリュームで確保されており、余分量が多く備わっている臓器だ。
片肺でも酸素化は低下しない。
つまり、人は簡単には、呼吸苦にはならない。

呼吸に全く違和感を感じないまま、普通に外出した人が、歩いてるうちに息が苦しいと自覚するようになるというのは考えにくい。

息が苦しいとは、どういうものか考えてみよう。
とっても、特殊な状態なのだ。

たとえば、肺気腫は、歩くと苦しくなる病気の代表である。
この病気の人は、普段から酸素化が低下していたりするが、軽度の低酸素状態なら、本人はそれに慣れているのである。
しかし、健康な人は、普段から低酸素に慣れているわけではない。
健康な人は、呼吸苦というのを、普通は経験しない、
健康な人なら、生涯を通じて低酸素を経験するとしたら、死ぬ時くらいだろう。

低酸素に慣れた状態ではない健康な人の場合は、気が付かないうちに低酸素になっているとは考えにくい。
もちろん、高齢者や認知症や知能の低下などの人は別だが・・・。

最後に、肺の換気には問題がない(低酸素などはない)のに、呼吸苦を訴える人はいる。
この場合は、安静時に呼吸苦を感じたりする。
こうした人は、どういう状態なのだろうか?
もし、本物の低酸素であれば、自然に回復することは少ない。
なぜなら、広汎に肺障害が起きている可能性が高いからである。
一方、脳だけが、勝手に呼吸苦を感じる場合がある。


呼吸苦というのは、自覚症状であり、脳が感知する。
脳が低酸素を感知し、呼吸を早くして低酸素を改善させようと脳は体に指示を出す。

しかし、本物の低酸素がなくても、脳が低酸素であるかのように錯覚してしまう人がいる。
普段から不安を持ちやすく、目先の思い込みを信じ込みやすい性癖の人にみられ、女性に多い症状である。
こうした人は、咽頭痛や咳が出ただけでも、呼吸が苦しくなってしまうのである。